類「余計なお世話」

 

そう言ったが、類の頭の中には「奪っちまえよ」の言葉が残ってしまう

 

類「そんなことできるわけ…」

 

類が悲しく笑いながら俯く

 

だが、次に脳裏に浮かんだのは、つくしの悲しそうな寂しそうな表情だった

 

類「なにやってるんだよ、司」

 

順平を強くひねりあげた手が熱くなっている、その手を見つめながら雨が降り始めた外へと歩き出した

 

類「早く帰ってこないと、どうなっても知らないよ」

 

雨に濡れるのすらおかまいなしに、類はバシャバシャと進んでいった

 

そしてこの日の翌日、拉致されたつくしは休むことなく、試験があるため学校へと向かい試験を受けたのだった

 

つくし「ありがとうございました」

 

職員室で先生に色々と相談をし部屋から出るつくし

 

廊下を歩いていると、順平とすれ違った

 

つくし「・・・」

 

順平「・・・」

 

つくしのことを騙して拉致できるくらいの仲だった、この二人は本当に仲良しな二人だった

 

だがそんな関係も終了、それもそうだ、騙して信用させて拉致したのだから

 

それでも、仲良かった日々の出来事は消えない

 

複雑な心境を抱えたまま、つくしの精一杯の抵抗は無視することだった

 

つくし「・・・」

 

つくしが無視して順平とすれ違い通り過ぎていく

 

もう声をかけることはない

 

順平もつくしの姿に何も言わずに見送ろうとした

 

だが

 

順平「昨日、花沢類って人が、すげーー怒って俺のこと殴りにきたよ。牧野のこと傷つけるやつは許さないって感じですごい剣幕で。あのさ!なんで道明寺司なの?絶対花沢類ってやつのほうがいいよ」

 

そんな言葉を後ろから叫ばれ、つくしは順平の方を振り向いてこういった

 

つくし「余計なお世話」

 

順平「っ…」

 

つくしのその返事に、昨夜の類と姿が重なった順平

 

もしかしたら、拉致などせずに、順平はつくしと仲良しなまま、類とつくしを上手くいくように仕向けた方が、よっぽど司への復讐になりつくしも幸せになったのではないか、そんなことを思ってしまったことに驚く順平

 

つくしに対し、何も言い返すことはできなかった

 

司への復讐とはいえ、つくしの友達として、そして少し恋の感情も芽生えていた順平は自分がしでかした罪を、今一番実感したのだった

 

もう順平はつくしには何も言う資格も笑いあう関係に戻る事も出来ないのだ

 

順平「・・・」

 

色んな想いを飲み込んで、順平はつくしの姿を見るのをやめるしかできなかった

 

つくし「・・・」

 

つくしももう順平の方を振り向くことはなく、元の向かっている道へ顔を戻し歩いていく

 

2人が友達に戻る日はもうこない

 

だがつくしの頭の中にも、類が自分のために、順平のことを怒りにいったことが焼き付いたのだった

 

 


 

読んでくださってありがとうございます!

 

少ない更新なのにメッセージもありがとうございます

 

一気に読みましたとの言葉に嬉しくなりました(*´Д`)

 

更新頑張ります、ありがとうございます!

 

 

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