つくしへの気持ちがどんどんと育つのがわかる類

 

それと同時に、司への色んな感情も芽生えてしまっていた

 

つくし「…今日ここに連れてきてくれてありがとね」

 

類「ん?なんで?そもそも俺が道に迷ったお礼なんだけど」

 

つくしは類にへへへっとした笑顔を返す

 

つくし「いいの!とにかくありがとうなの!!!そしてお腹すいちゃった!ジュースのお礼に今度はあたしが奢るから何か食べに行こうよ」

 

類「…何食べにいこっか」

 

つくしの笑顔に笑顔で返す類

 

当然、類がつくしに払わせるなんてことはないのだが、ここで拒否をしないのが類の優しさでもあった

 

つくし「……食べに行きたいけど…忘れてた、あたしこんな格好なんだった」

 

あまりにもカジュアルすぎる部屋着は、コートを着ている時は目立たないが、店内に入ってコートを脱いだら一発でやばさが伝わる代物だった

 

つくし「ごごごごごめんだけど…やっぱりまっすぐかえ…」

 

そうつくしが言いかけた時、類がつくしの言葉を遮った

 

類「俺が知ってるお店、個室だから大丈夫だよ」

 

つくし「そ、そこはたぶん金銭的にちょっと…」

 

類「行こう」

 

つくし「ちょ、ちょっと!」

 

つくしの言葉などおかまいなしに類はつくしの手を引いて足早に連れていくのだった

 

そしてまた類の運転である都内の個室レストランへと到着

 

店の中に入るまで、店員2名くらいとしか顔を合わすことがなかった

 

つくし「かんっぜんに場違いなんだけど…」

 

つくしの身体がみるみると小さくなっていくような感覚を感じる

 

つくし「……なんか上品な音楽とか流れてるし…照明もなんていうか…」

 

洋風な作りのレストランの内部は、お洒落な照明とクラシック音楽で満たされ、店員の対応も素晴らしいものだった

 

類「牧野、何食べたい?」

 

つくし「メ、メニュー…」

 

類「大体のものだったら、好きな物作ってくれるとこだよ」

 

つくし「えっ⁈えっと…お、おまかせで」

 

類「わかった」

 

類が店員に何かを頼む

 

つくしはそわそわして居心地悪そうにしている

 

個室の中がテーブル前がソファで類と隣同士に座っているのも居心地が悪い、緊張してしまう原因でもあるからだった

 

そして、見事な料理がテーブルに運ばれてくる、可愛い飴細工の料理もあり、つくしは思わず叫んだ

 

つくし「す、すごい!!そしてなにこれ、かっ…かわいい~~~」

 

飴細工は綺麗な蝶の形をしており、つくしはまじまじとその飴細工を見つめていた

 

類「食べよっか」

 

つくし「へ?あ、うっ、うん。いただきます」

 

類「いただきます」

 

そして二人は食べ始める

 

つくしは見たことも聞いたこともない食べ物の美味しさに、一口一口大喜びしながら食べるのだった

 

つくし「…ごちそうさまでした!!!本当に…きっと人生で二度と食べることはないと思う。花沢類、ありがとう」

 

類「そんな、大げさな、またいつでも一緒に来ようよ」

 

つくし「いやいやいやいやそんなわけには」

 

類「むしろ俺が牧野と一緒に来たいかも」

 

つくし「へ?」

 

類の言葉につくしは驚きに近い悲鳴に似た声をあげてしまった

 

類「……ねえ、牧野」

 

つくし「…は、はい」

 

驚いた顔のつくしに、類の顔が近づいてきて名前を呼ばれ、つくしは上ずった声で返事をするしかなかった

 

類「司じゃなくて、俺と付き合おうよ」

 

つくし「え?」

 

類の突然の告白に、動揺しすぎて言葉が頭に入らないつくし

 

類「もし牧野がまだ悩んでるなら、司に内緒でさ。付き合おう」

 

つくし「いや、それは」

 

つくしの顔が類の告白で真っ赤に染まる

 

つくしはその顔を見られまいと必死に手のひらで顔を隠しながら返事をした

 

それもそのはず、司は婚約者発表があり、連絡もない、昨日大喧嘩したばかりとはいっても、まだ実際には別れてはいないからだ

 

つくしが返事に困っていると、類がつくしの手をとり、その手の甲に優しくキスをしてこう続けた

 

類「牧野、秋桜好きって言ってたじゃん。あれ、俺のことでもあるよね」

 

つくし「そっそんなつもり…違う…いや、違わないけど、でも」

 

類「うん、ありがとう」

 

類が今度は手のひらにもキスをしてきた

 

つくし「で、でもあたしまだ!道明寺と…」

 

類「…まだってことは、期待していいってこと?」

 

つくし「へ?」

 

真っ赤な顔したつくしに類は追撃を緩めることはない

 

類「まだ、別れてない…そう言おうとしたんじゃないの?」

 

類の言葉につくしの身体に雷のようなずきっとした衝撃が走った

 

つくし「…」

 

つくしは一瞬で理解した、理解できているようでできていなかった現実が、今やっと見えたような気持ちだった

 

つくし「そっか…あいつにはもう…婚約者…いるし…大喧嘩したし…あと残ってるのは別れだよね」

 

つくしの動きが止まる、その時の表情は、悲しそうな何とも言えない表情でもあった

 

類はそんなつくしの方に手をのばし、眼の下をさわる

 

類「こんな泣き腫らした目、牧野に似合わないよ」

 

つくし「…」

 

類の言葉に大きく心臓が跳ねた、思うように言葉がでてこない

 

つくしは類の方をただ見つめることしかできなくなった

 

そしてそのまま類は、何も言葉を発することができず、涙目になってきたつくしの事を強く…強く抱きしめるのだった

 


 

読んでくださってありがとうございます(*´ω`)

 

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