ホテルで滋に色々と質問攻めされはじめる

 

つくしがたじろいでいるとタイミングよく携帯の電話が鳴り響いた

 

つくし「あ…ちょ、ちょっとごめん」

 

滋「うん!」

 

つくしは部屋の中にある洗面所に入り、慌てて電話にでる

 

つくしの母「こんのバカ娘!!!」

 

つくし「ひっ!」

 

電話の相手はつくしの母からだった

 

つくしの母「どこにいってるのよ!こんな夜遅くまで!!飛び出したまま帰ってこないから……」

 

そう言われ携帯の画面をパッとみてみると、ものすごい数の着信数だった

 

つくし「ご、ごめん…お風呂入ってたり…人と話してたせいで全然気づかなくて…」

 

つくしの言葉は母親の怒りに火をつける

 

つくしの母「お風呂?!!」

 

つくし「あああああ違う!!お母さん、聞いて!!」

 

そしてつくしはこうなった経緯を簡単に説明した

 

バイトの紹介をしてもらったあとに、偶然道明寺司の婚約者に会う事になったと

 

つくしの母親は、ここではじめて道明寺司に婚約者ができたことを知った

 

つくしの母「……わかった、気を付けて帰ってきなさいよ、いいね?」

 

つくし「う、うん、ありがとう」

 

つくしの母は色々聞き出したい事もあっただろう

 

でも、道明寺についてはそこを深く聞くことはなかった

 

一緒に住んでいる母親なのだから、つくしが夜に泣いていることも、落ち込んでいたことも知っている

 

楽しそうな話にはおどけてつっこんだりつくしをいじったりするが、触れてはいけない場所には触れない

 

つくしの母親はそういう良い母親だった

 

つくし「……ふ~」

 

滋「こんこーん、大丈夫ですかー?」

 

つくし「あ!ご、ごめんなさい!大丈夫です!!」

 

つくしが叫んだために心配した滋が洗面所の外から気遣う

 

つくし「あ、あの、親が心配してるから…早めに帰ろうと…」

 

つくしがそう言うと、滋が洗面所の扉をあけ、にかっとした

 

滋「いい親じゃ~~ん!任せて!!無事に滋ちゃんが送り届けてあげるから!!」

 

つくし「え?こんなにしてもらったうえに送ってもらうなんて…」

 

つくしが遠慮しようとするが、滋はそれを許さない

 

滋「むしろこれだけしたのに帰りだけ勝手に帰れ!ってほうが酷くない?」

 

滋の言葉につくしの言葉が詰まった

 

滋「だから~まっかせなさ~~い!」

 

そう笑う滋の笑顔に、つくしは癒された

 

本当に、滋は明るくさっぱりしたいい子なのだ

 

つくしは、道明寺にはこういう子のほうがいいのだろう、そう思ってしまうのだった

 

そして滋の家の車に乗り込み、つくしの家に向かう

 

車の中でつくしの好きな食べ物などいろいろと質問してくる滋に答えながら、つくしがふと窓の方を見ると

 

歩道にある花壇に暗闇でもライトアップされている花壇が見えた

 

つくし「…」

 

つくしは、花壇をみて、類とのデートを思い出す

 

つくし「…」

 

滋「あれれ?なんでいきなり顔真っ赤なの???」

 

つくし「いや、な、なんでもない」

 

そう、色々あったが、今日は類に告白された日でもあったのだ

 

つくし「あ~~っと、滋さんはさ…桜と秋桜だったら、どっちが好き?」

 

滋の追及されないように、つくしは話題を変える

 

滋「へ?なんでその二つの花だけなの?」

 

つくし「あ、う~んと…桜の漢字が秋桜にも入ってるじゃない?でも桜はお花見とか色々あるけど…秋桜はなかなかそういうのは無いっていうか…でもどちらも良い花だし…あえてどちらが好きかと聞かれたら、滋さんならなんていうのかなって」

 

自分で説明しつつ、どう言えばいいのかわからなくなるつくし

 

あたりまえだが類の言葉を滋に言うわけにもいかない

 

滋「う~~~~~ん‥‥…その二つでか~~~」

 

滋が腕組をしながら真剣な表情で悩む

 

滋「……秋桜もた~~くさん咲いてるとこみると綺麗だけど…」

 

滋の言葉につくしはまた類とのデートを思い出し心臓がドキッと跳ねる

 

つくし「綺麗だけど…?」

 

つくしは動揺を気づかれないように滋に言葉の続きを促した

 

滋「う~~~ん、わたしは桜…かなあ」

 

つくし「…」

 

滋の言葉になぜかホッとしてしまうつくし、そしてその安堵感を何故感じたのかわからずにつくしは戸惑う

 

滋「どうしたの?変な顔して」

 

つくし「う、ううん!な、なんで桜選んだの?」

 

滋「え?だってみんなで集まってお花見とかすっごい楽しいじゃん!!!お花見の時に食べる屋台のご飯も普段あまり食べたことない食べ物ですっごい美味しいし楽しいし!!それになんていうか、桜って雑貨や服のデザインにも使われてて人気だし…可愛いし?」

 

そう説明する滋につくしはクスっとふきだした

 

つくし「屋台、滋さんみたいなお嬢様でも食べるんだ?」

 

滋「食べる食べる!!!もうはじめて屋台みたときすっごいテンションあがって!!」

 

つくしにそう聞かれ、滋は嬉しそうに屋台にはじめて出会ったときの話をつくしに語り始めた

 

そうこうしてるうちに、つくしの家へと到着する

 

つくし「あ、ありがとう!!すごい、楽しかった」

 

滋「こちらこそ!!!つくしみたいな子と友達になれて…すっごく嬉しい!!」

 

滋はニコッと笑いつくしをまたハグしてくる

 

つくし「そ、それじゃ…」

 

なかなかハグにもなれないつくしはどう反応していいかわからない困惑な笑顔のまま、車から降りた

 

滋「この傘、かえさなくていいから」

 

車からでるときに、立派な傘を渡しながら滋はそう言った

 

つくし「え?こんな高級そうな傘まで!!もらえないよ!今日借りたワンピースとともに…」

 

つくしの言葉途中で滋が遮る

 

滋「ワンピースも傘もプレゼント!!!友達記念品…ってとこかな?返したら許さないから!っていってもその傘は家に数十本以上あるからぜんっぜん気にしないで!」

 

つくし「数十本って…有名なブランドのロゴがしっかり…」

 

滋「それじゃあね!また来るね!!」

 

つくし「し、滋さん!!!」

 

つくしの言葉には耳を貸さずに滋は笑顔でその場を去っていく

 

そして、雨が降る中家の前でつくしは一人になった

 

つくし「…」

 

雨音がやけに傘にあたり雨の匂いが鼻につく

 

つくし「…うん、帰ろう」

 

そしてつくしは家へと帰った

 

本当にいろんなことがあった一日

 

家の中に入るや否や、つくしは自分のベットに飛び込んだ

 

つくし「あ…明日から新しいバイトもあるんだ…朝早く起きて勉強もしとかな…」

 

ベットに寝たせいで疲れがどっとつくしの身体に押し寄せてきた

 

つくしは目覚ましをセットする前に、夢の中へと旅立ってしまうのだった

 


 

 

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