司を驚かせようとタイミングを見計らいつつ、滋は司の近くの死角に身を隠した

 

それに気づかないF4はカフェにあるソファにドカッと座る

 

司「……ここは全然かわってねーな」

 

足を放りだしながら司が言葉を発した

 

それに続いたのが西門だ

 

西門「司がここにくるのは半年ぶりぐらい?」

 

あきら「まあ、久しぶりに4人がそろったよな」

 

この4人はパーティーで顔を合わせてはいたが、こうして落ち着いてプライベートで会うのは久しぶりだったのだ

 

西門「それよりも、おい司、お前どうなってんだよ」

 

西門の声色が真剣な声付きに変わる

 

司「あ?何がだよ」

 

ぶっきらぼうに答える司にあきらも同じ質問をした

 

あきら「どうしたもこうしたも、牧野と付き合ってたんじゃないのかよ?婚約者ってなに?」

 

滋「…」

 

F4の会話は近くに身を潜めている滋には筒抜けだった

 

司「どうしたもこうしたも、ばばあが勝手に決めてやがったんだよ」

 

司の言葉に二人はほっとした顔つきに戻る

 

あきら「じゃあ司はまだ牧野とは終わってないんだな」

 

西門「それならお前、こじれる前にどうにかしないと…」

 

類「……」

 

三人が話してる横で類は静かに飲み物を飲み始めた

 

司「あ?どうもこうもしねえよ……牧野とは……わかんねえけど、道明寺財閥としては…婚約しねーとなって思ってる」

 

司の言葉にあきらと西門が同時に叫んだ

 

あきら・西門「え?お前それはないだろ」

 

司「ないのはわかってんだけど…どうしようもねえことだってあるんだよ!!わかれよ!!!」

 

あきら「いやいやいやいや…司?」

 

西門「……お前それまじでいってんの?」

 

あきらと西門が身を乗り出し司に詰め寄ろうとした時、滋が飛び出し司の目を隠した

 

滋「だ~~~れだ!!」

 

西門「!!」

 

あきら「…」

 

司「うわ!おい、やめろ!!!」

 

突然の目隠しに司は滋を突き放す

 

滋「いたたた!もう、そんなに力強く押す事ないじゃん」

 

司「うわ!お前、あの時のくそ女!!」

 

司は滋の顔を見て、すぐに婚約者として紹介された女だと気づいた

 

滋「くそ女ってことはないんじゃない?っていうかあの日あのあとわたし大変だったんだけど?まずは謝るのがさきじゃないの???」

 

どうやらパーティーがあったその日、滋と司は喧嘩したようだった

 

司「なんで俺がお前なんかに謝らねーといけねーんだよ」

 

滋「はーー???あーんなことしておいて!!!酷いとも思ってないわけ??うわーうわー傷ついた!!!もうわたしお嫁にいけない!!!」

 

滋の言葉に、あきらや西門、類も誤解をする

 

司「おい、誤解をまねくようなこというな!!」

 

だが滋の言葉は止まらなかった

 

滋「ま~デートしてくれたらあの日のこと許すけど…どう?今からデートいかない?っていうか滋ちゃんのこの姿にもなにか言う事はないのかな~?」

 

滋が英徳の制服姿でくるくると踊るようにまわった

 

司「なんもねえよ馬鹿!帰れ!!」

 

どっからどうみても痴話げんかにしか聞こえないこの状況に、西門とあきらが呆れ果てた

 

あきら「2人で仲良くやってなよ」

 

西門「…あきら、飯食いに行こうぜ」

 

あきら「ああ」

 

あきらと西門についていくように類も席をたつ

 

滋はその時も司に抱き着いたり絡んでいたりして司は困っていた

 

そんな司に類は声をかけた

 

類「…牧野の事、もういいの?」

 

司「あ?なんだよ類」

 

司の目をみてまっすぐ聞く類

 

うしろでは空気を読まない滋がつくしってかわいいよね!!とキラキラ話し始めている

 

司「どういう意味だよ、おい」

 

それだけ聞いて類が立ち去ろうとするので、司は類を引き留めようとするが、滋が邪魔でうまくいかない

 

類「…もういいなら、もらっちゃうよ」

 

司「あ?聞こえねえ?!いまなんつった!おい!!類!!!!」

 

類は司に小さな宣戦布告をする

 

司「……」

 

類は聞こえないと叫ぶ司の言葉を信じてはいなかった

 

野生と呼ばれるほどに聴覚も味覚もするどく運動神経が良い司が、聞こえないわけがないのだ

 

司「‥‥もういい加減離れろよ」

 

滋「じゃあデートしてくれる?」

 

司「しねえよ!帰れ!!!」

 

滋「一緒に帰ろ?!」

 

司「なんでそうなるんだよ…お前はあれか、あほなのか?」

 

滋「あほなわけないじゃん?司ばかなの?」

 

司「なっ?!!」

 

話が通じない滋にどう接していいかわからない司

 

やはりどこからどうみてもカップルがいちゃついてるようにしか見えなかった

 

そんなやり取りがあったことも知らないつくしは

 

非常階段で一生懸命心を落ち着かせている最中だった

 

つくし「ふ~~~…」

 

やっと心が落ち着いて、滋のいるカフェに戻ろうとしたその時、非常階段の扉がひらく

 

つくし「え…」

 

滅多に開かない扉の向こうから顔をだしたのは類だった

 

類「牧野、やっぱりここにいた」

 

つくし「!!」

 

せっかく落ち着いたはずの気持ちが一気に落ち着きを手放した

 

つくしは思いがけない類の登場に心臓が早鐘のように鳴り響くのだった

 


 

読んでくださってありがとうございます!!!

 

拍手にメッセージもありがとうございます( *´艸`)

 

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