いつの間にか寝てしまっていたつくしが朝を迎えた

 

つくし「…だいぶ身体がだるくない…」

 

つくしはベットの上で背伸びをはじめる

 

そして慌ただしく検温や検査が終わり、あっという間に面会時間がきた

 

類「牧野、おはよ」

 

つくし「は、花沢類!!」

 

面会時間になるや否や、一番初めに類が訪ねてきてくれた

 

つくしは髪や服装をパパっと整えるが、類の顔をみるやいなやキスを思い出し顔がゆでだこ状態だ

 

類「よく眠れた?」

 

つくし「う、うん!ぐっすり!!おかげでほら!もう元気!」

 

つくしがいつもよりオーバーな動きで自分が元気なアピールをしている

 

その動作が可愛いのか類はクスっと笑ってしまった

 

類「明日退院だよね、明日は面会時間より早く迎えに来れるから、一緒に帰ろうか」

 

つくし「あ、ありがとう」

 

類の優しさがつくしの心に染み渡る

 

2人は他愛ない話をしながらこの日も楽しく過ごした

 

つくしは、バイトの事や家の事、考えなければいけないことも悩んでいたが、類が来てくれることが癒しに繋がり、酷く落ち込むようなことはなかった

 

そして退院の日、類は行っていた通りつくしのことを迎えに来る

 

つくし「あ、ちょっとまって!お金おろしてこないと…」

 

この日は病院の清算がある日、つくしが病院のロビーに設置されてるATMに行こうとするが類がそれを止める

 

類「俺払うよ」

 

つくし「え??いいよいいよ!!だめだよ!!」

 

類「俺が払いたいからいいの、受付どこ?」

 

類が退院の説明にきていた看護師に声をかけ、看護師に案内されたまま受付のほうへといってしまった

 

つくし「…もう…」

 

類に甘えっぱなしで頼りっぱなしになってしまってることに申し訳ない気持ちもあるが

 

家族を支え、甘えることを許されず、しっかり者でいるしかなかったつくしは、人に甘える安心感も同時に得ていた

 

つくし「……花沢類…ありがとう」

 

本当に、心の底からこの言葉がでてきた

 

つくしは愛という目に見えない感情に全身が包まれているように感じたのだった

 

そして、類の車に乗ってつくしは家まで送ってもらった

 

車を降りる前にも、何度言ったかわからないお礼をつくしはまた類へと告げる

 

つくし「ほんとうにありがとう!」

 

類「退院したばかりなんだし、ちゃんと休んでね、あ、あと」

 

つくし「「ん?」

 

類の言葉につくしが振り向いた瞬間、類はつくしにキスをした

 

つくし「…」

 

ゆっくりと唇が離れる

 

類「じゃあ、ゆっくり休んでね」

 

つくし「う、うん、またね」

 

つくしは類の車が見えなくなるまで見送った

 

やっぱり顔は真っ赤なままだったが、類のキスを心地よいとさえ思ってしまう自分に驚いてもいた

 

つくし「……道明寺とちゃんと話さなきゃ」

 

日に日に強くなる類への想い、その想いを実感するたびに、司としっかり話さないといけないとつくしは思うのだった

 

だが、司としっかりと話す必要がなくなることをつくしは知らない

 

司は、つくしの入院を知り、気になってしまい退院日に迎えに行っていた

 

けれどそこで類とつくしの姿を見て、そのまま後をついてきてしまい

 

家の前の車の中でキスをする類とつくしの姿もしっかりと見てしまっていたのだ

 

つくしが家に入る様子を車の中から司は見ていた

 

司「……」

 

けれど、自分の立場ではもうつくしや類に文句を言えることができないことも知っていた

 

それでも、湧き上がるイライラともやもやを司はおさえることができず、そのままその足で、司は類の元へと向かってしまった

 


 

偽りの秋桜も長い連載になってしまってます、読み疲れていませんか…?

 

読んでくださって嬉しいです(*´ω`)ありがとうございます!

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