つくしはあの秋桜畑のある公園へと急ぐ

 

つくし「……」

 

脳内では今まであった色んなことが思い出されていた

 

司との恋愛は、もう一生こんな相手と出会えないと思うほどの恋だった

 

けれど強い思いは少しのさみしさにすら負けてしまうことを思い知らされた

 

好きで好きで、ただそれだけではどうにもならないことを知った

 

司の連絡を待つたびに、もうだめかもしれないと思う気持ちが常に一緒にいた

 

そのたびに、確認をとることもできないもどかしい気持ちに押しつぶされそうにもなっていた

 

司が日本に帰ってきて、それでも連絡が無くて、パーティーに呼ばれた時に、やっと顔が見れると思った

 

そのパーティーでの婚約者発表は、正直ショックではあったがやっぱりなという気持ちでもあった

 

どこかで、この恋愛はすでに終わっているのだと知っていた

 

そして、そんな辛さとさみしさに常に寄り添っていてくれたのが類だった

 

さみしくて、さみしくて…泣いた夜もあった

 

そんなことを話していないのに、次の日に類はやってきて、何も聞かずに側にいてくれた

 

あたしは類をすごくすごく大事な人だと思った

 

ずっとずっと大事な人、ずっとずっと守っていきたい関係だと

 

その気持ちはもう恋愛をこえていると思っていた

 

例えるならば家族のような、縁を切る事なんてできない特別な関係

 

そう思う事で、自分はバランスをとっていたんだ

 

つくし「……きっと花沢類が言ってくれなきゃ、あたしはずっとこの気持ちに気づかなかった…気づかないフリを続けてた」

 

ぼそっとつくしは本音を漏らす

 

そんなことを考えながら、公園についた

 

クリスマスイベントのイルミネーションにかわっている公園は、どこか楽し気で、つくしはふふっと笑顔になる

 

つくし「いつのまにかあたしの心の中は花沢類でいっぱいになってたんだな」

 

つくしは心の底からそう思った

 

つくし「最後の最後まで、道明寺とは喧嘩しちゃうし、ほんっと笑っちゃうよね。でも道明寺への気持ちも本物だった、もちろん花沢類への気持ちも…」

 

つくしは2人の顔を思い浮かべた

 

司は怒鳴り顔で思い出され、類の顔は笑顔で思いうかんだ

 

つくし「あたしは、一緒に笑顔になれる人と居たい、それに、花沢類を、大事にしたい」

 

つくしはすっかり冬空になった空を見上げ白い息を上らせながら類への想いを吐き出すのだった

 

類「それ、俺の目の前でいってほしいんだけど」

 

つくしの後ろの方から聞きなれた優しい声が聞こえた

 

つくし「は、花沢類?!!どうして?!!!」

 

類「…総二郎から連絡もらってさ、牧野の家に向かう途中、牧野のこと見かけてさ、着いてきちゃった」

 

類はそう言うと可愛くわらう、つくしは相当恥ずかしい様で頭を隠すようにしゃがみこんでしまった

 

つくし「なんでどうして?!なんでもっと早く声かけてくれないの?!!!あたしすっごい恥ずかしいじゃない…!!」

 

類「牧野、何か考え事してたからさ、邪魔しちゃいけないと思って」

 

つくし「じゃ、じゃまって…」

 

つくしはいっぱいいっぱいになってしまった

 

ここにいるはずがないからこそ、本音を漏らし、色々気持ちを整理していた

 

その全てを類に見られていたなんて

 

つくしは穴があったら入りたいレベルの気持ちになってしまうのだった

 


 

短めですが更新です

 

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