あまりにもタイミングよくあらわれた類に、つくしは動揺しっぱなしだ

 

心は落ち着かずに、すぐにでもこの場を去りたい気持ちになった

 

でも会えてうれしいとも思ってしまってもいた

 

つくし「ちょ、ちょっと待って、なんでここにいるの?」

 

つくしは同じ質問を何度もしてしまう

 

類「だから、牧野を見かけたからだよ」

 

くすくすと笑いながら類は何度でも同じことを答えていた

 

つくし「な、なんで…もう、やだ恥ずかしい」

 

自分でもわかるほどにてんぱってしまってる状態にますますつくしは恥ずかしくなってしまった

 

とうとう恥ずかしさの限界がきて、真っ赤な顔してその場に座り込んでしまった

 

類「ごめん、驚かせたかったんだ」

 

類もつくしの隣にしゃがみ、顔をのぞきこんでそんなことを囁いてくる

 

今のつくしにはまったくもって逆効果なフォローだった

 

つくし「近い…顔が近い…」

 

類「ん?聞こえないよ?」

 

つくしはぼそぼそと本音が駄々洩れている

 

道明寺と話して、つくしは改めて類への気持ちの強さを実感したばかりだった

 

そんな実感し、想いが溢れた時に、まさか本人に会ってしまうなんて思ってもいなかったのだ

 

類「ねえ、牧野。ずっと何を考えてたの?さっき言ってた独り言、俺の前で言ってよ」

 

類が牧野の両手をつかみ、つくしの身体を起こしながらそんなことを言ってくる

 

つくしの手は恥ずかしさからかすかに震えていた

 

つくし「な…なんでもない!何にも言ってない!!」

 

恥ずかしすぎてはぐらかしてしまうつくしに類はいじわるだった

 

類「ほんとに?」

 

まっすぐな類の瞳が刺さる

 

つくし「…言ってない」

 

恥ずかしがりやなつくしはついつい意地になってしまった

 

類「…俺も牧野の事、大事にしたいよ」

 

つくし「!!!」

 

類の顔もみれなくて、意地をはってそっぽを向いてるつくしに向かって、類はまっすぐ素直に愛を伝えてくる、つくしはやっと顔をあげて類の方を見るのだった

 

類「やっとこっち見た」

 

つくし「っ…」

 

真っ赤な顔で口をパクパクとさせてるつくし、何か言いたそうにしている

 

類「そんなんじゃ聞こえないよ」

 

類はそう言って唇をつくしに近づける

 

類の吐息がつくしの唇にかかった時、つくしがやっと声にだして気持ちを叫んだ

 

つくし「あ、あたしも…花沢類を、大事にしたいです」

 

そう言い終える前に、真っ赤な顔したつくしから大粒な涙が流れ落ちた

 

つくし「あれ?なんであたし泣いて…きゃっ」

 

類はつくしのことを、強く強く抱きしめた

 

類「ありがとう、牧野」

 

抱きしめられ、類の声が身体に響く

 

もう秋桜は咲いていなかったが、東京で珍しく初雪がふったこの日

 

つくしと類は付き合い始めたのだった

 


 

短めで申し訳ありません

 

今日も読んでくださってありがとうございます!

 

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