付き合い始めたはいいが、その日以来つくしも類もなかなか会う事ができなくなっていた

 

つくしはテスト期間に突入し、類は類で忙しかった

 

クリスマスまであと3日となったとき、やっとつくしの携帯が鳴った

 

つくし「!!!」

 

画面を見たつくしの顔がパッと明るくなる

 

携帯画面には類からの新着メッセージ

 

~~クリスマスイブの日、会えますか?~~~

 

つくし「…」

 

つくしは画面を見ながら頬の筋肉が緩んでしまう

 

類からは滅多にメッセージがくることはない

 

彼はどちらかといえばメールより電話をかけてくるタイプだからだ

 

つくし「ええっと、大丈夫です、待ち合わせはどこにしますか?」

 

つくしはメールを打ちながら一言一句、無意識に声に出してしまっていた

 

隣でにやにや顔の優紀がつくしを茶化す

 

実は今日は、会えても会えなくてもいいからと優紀と一緒に類へのプレゼントを買いに外出していたところだったのだ

 

優紀「や~~いいね、いい顔してるね、つくし」

 

そんな風に言われ、つくしも照れくさそうに笑った

 

つくし「そ、そうかな?恥ずかしいな」

 

優紀「うん、もう表情が可愛い!つくしってこんな顔するんだ~~ってくらい可愛い」

 

優紀はそんなことを言ってはつくしの腕を組んで身体を押してくる

 

つくし「もう!やめてよ!」

 

困りながらもつくしはどこか嬉しそうだった

 

優紀「……あのさ」

 

つくし「ん?」

 

突然優紀が真面目な声を出してつくしの両手を掴んでまっすぐ見つめてこう言った

 

優紀「道明寺さんと付き合ってる時のつくしより、私は今のつくしの方が好き、こんなこと…言ったらだめだと思うけど…」

 

そういう優紀の顔はものすごく真剣な表情だった

 

つくしは、司と付き合っていた時、連絡がつかない司のせいで、携帯画面を見てはため息をついていた

 

いつもどこか寂しそうで、辛そうで、婚約者までできて、目を赤く腫らしてバイトに来ていた

 

そのことに、優紀も気づいていたからだ

 

つくし「優紀…」

 

優紀「すごい、すごい心配だったんだ、道明寺さんとつくしが付き合って、もちろん私もすごく嬉しかったよ?嬉しかったけど、道明寺さんがつくしに対してやってること、私はずっとずっと許せなかった……だから、花沢さんと付き合ってるって聞いたとき、凄いほっとした…つくし、たくさん悩んだんだなって、幸せになってほしいなって…」

 

つくし「……優紀、ありがとう」

 

優紀「お礼なんていらないよ!勝手に心配して、勝手に気にしてただけだから!!でもほんっと今日のつくしみて、心から安心したんだ、ああ、つくし可愛いな、心から笑ってるなって…見てて幸せになった」

 

つくし「…」

 

優紀の言葉につくしはうるうるとしてしまう

 

もちろん優紀の目もうるんでいた

 

優紀「あ、だめだね!しめっぽいね!!ごめんごめん!よ~~し!会う日も決まったし、張り切ってプレゼント探しますか!!!あっ!!あとつくしの服もね!!」

 

つくし「え??服買うつもりはなかったよ?!」

 

優紀「え??何言ってんの?!!付き合ってから初デートでしょ?!!もちろん、優紀ちゃんからのクリスマスプレゼント&つくしの28日の誕生日プレゼントでーす!」

 

つくし「そんな!!悪いよ!!」

 

優紀「なんにも悪くないない!!ほら、行くよ!!」

 

つくし「ちょっと優紀!押さないで!!」

 

そんな風に楽しそうに二人はショッピングセンターへと入っていった

 

つくしと優紀はこの日、すごく楽しそうに服やプレゼントを選んだ

 

つくしに何着も服を合わせる優紀の目は凄く真剣で、つくしは優紀にすごく感謝するのだった

 

そして、クリスマスイブの日

 

つくしは朝から身支度をはじめる

 

白い服に落ち着いた色の冬スカート、コートとニット帽をかぶり髪の毛も優紀に教えられ貸してもらったコテを使い柔らかく巻いた

 

つくし「こ、これでいいのかな」

 

部屋に置いてある全身鏡でつくしは何度も自分の確認をしていた

 

その姿をのぞいてたのは

 

母「んふふ~~~」

 

つくし「お、お母さん!!」

 

母「いいじゃない?可愛いじゃない?!!つくし、ほらこっちおいで!」

 

つくし「な、なに??」

 

母はつくしを手招きし、居間のテーブルの前に座らせる

 

母「こんな日がいつか来ると思ってたのよね~」

 

母は鼻歌を歌いながらつくしにメイクをはじめる

 

つくし「メ、メイク?!」

 

母「うす~~くだけどね、ほら、口閉じて」

 

つくし「…」

 

つくしの母はこの日の為に、若者向けのメイクを準備していた

 

つくしの母「ほら、これは私からのプレゼント、ちゃんと持ち歩いて、食事の後にはメイクをお手洗いとかで直すんだよ!!それと…泊ってきていいからね」

 

にやにやした顔で母が言うが、つくしは母の言葉に声を荒げてしまった

 

つくし「ちょ!!何言ってるの?!!と、泊らないよ?!!」

 

つくしの母「はいはい、まあ、花沢様ならお母さん、安心だわ」

 

つくしが母の言葉に終始照れくさそうにしている

 

弟と父親はそんなやり取りに入っていけないのか、台所の方から覗き込むようにしてみていた

 

弟「おねえちゃん…可愛い」

 

父「うう……つくしもやっぱり、女の子なんだなあ、変わるなあ」

 

2人は凄く可愛くなったつくしを見てそんな会話をするのだった

 

母「もうすぐ迎えに来るんでしょ?ちゃんとお礼を忘れずに、失礼のないようにね!」

 

つくし「わかってるよ!あと…プレゼントありがとう、お母さん」

 

母「な~にそんな改まって!あら、車の音…ほら、いってらっしゃい!!」

 

つくし「ありがとう!!行ってきます!!」

 

可愛い笑顔で外出していくつくしのことを、つくしの家族は本当に嬉しそうに見送るのだった

 


 

読んでくださってありがとうございます!!

 

またまた風邪や胃腸炎が流行り始めたようです

 

もう二度と胃腸炎にかかりたくないため対策をしっかり頑張ります( ;∀;)

 

みなさまもお身体ご自愛くださいね

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