家の前には花沢類の車が待っていた

 

否応なしにつくしの心臓は早くなる

 

つくしが車に近づくと、車に寄りかかっている類の姿が目に飛び込んできた

 

つくし「お、おまたせしました!!」

 

類「おはよ」

 

緊張した面持ちのつくしとは違い、ふわっとした笑顔で類が出迎える

 

類のエスコートにより、つくしは助手席へと乗った

 

つくし「ど、どこに行くの??」

 

結局、どこに行くかは何も話していなかったようで、つくしは緊張しながらも類に質問する

 

類「ん~~~、牧野はどこか行きたいところある?」

 

つくし「へ?あたし?えっと…クリスマスイルミネーション…は人込みすぎるから却下でしょ……デパートも混んでそうだし…遊園地…は花沢類楽しめるのかな……どうしよう思いつかない」

 

つくしは頭で考えていることが口に出てしまっている

 

類「…わかった」

 

つくし「え??なにが?」

 

類「遊園地に行って、イルミネーションを楽しんで、ディナー…そんな感じでどう?」

 

つくし「え?え??きっとすっごい混むよ!!花沢類とかあんなとこにいったらきっと消えちゃうよ?!!」

 

類「ははっ、なんで」

 

つくしの言葉に類が楽しそうに笑う

 

つくし「なんでって、だって花沢類は人込み嫌いだから非常階段とかにいたんだよね?!!騒がしいとこ、嫌いだよね??」

 

類「うん、苦手」

 

つくし「ほら、だからそんなとこ行くのやめようよ!!」

 

類「でも牧野、行きたそうな顔してる」

 

つくし「そ!そんな顔してないよ?!!」

 

つくしは慌てて自分の手で顔を隠した

 

類にはバレバレである

 

類「わかりやすいな~牧野は」

 

つくし「ほんとうに、そんなこと思ってないよ?!静かな場所行こう??人がいない…二人きりになれるよう…あっ」

 

つくしはいきおいでとんでもないことを言ってしまったことに気づいた

 

ハンドルに腕と顔をのせてつくしの方を見ている類の顔が意地悪そうな笑みを浮かべた

 

類「ふ~ん、二人きりがいいんだ」

 

そんな風に意地悪につくしをいじる類だったが、心底嬉しそうだ

 

つくし「いいいいい言ってない!!」

 

類「言った」

 

つくし「いってない~…」

 

恥ずかしさからつくしの声は消え入りそうなほど小さくなっている

 

そんなつくしの反応をくすくすと楽しみながら類は行き場所を決めたようだった

 

類「うん、じゃあ横浜に行こうか、牧野のお母さんにはお泊りの許可もらってるし観覧車の見えるホテルとか、どう?」

 

つくし「え?!ホテル?!ってお母さんに許可もらったってなに?!!聞いてない…」

 

類「大丈夫だよ、何もしないから」

 

類はくすくすと笑って答えるがつくしの頭はパニック状態だ

 

つくし「なにもって…!!」

 

つくしはあまりの展開にゆでだこになってしまった

 

つくしの母親が泊ってもいいからねといってたのはそういう意味だったのかとここでようやく理解したようだった

 

つくしの心の声(おかあさんったら~~~~)

 

つくしは沸々と母に怒りを覚えるが、どこかで感謝もしている

 

類「じゃあ行こうか」

 

こうしてつくしを乗せた類の車は横浜へと向かう

 

つくしの心臓はどきどきしすぎて痛みを感じるほどに鳴り響くのだった

 


 

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