優しく笑う類の姿に思わず見惚れてしまいそうになるつくし

 

つくし「あ、あのさ」

 

つくしは何かを決意したような表情で唇をきゅっと強く噛みしめながら話し出す

 

類「何?」

 

それに対し類は優しく笑って外の景色を見ながら返事を返した

 

つくし「こ、この前ダンスパーティの時に花沢類が言ってたことだけど…」

 

類「ああ…それがどうしたの?」

 

つくし「それがって…は、花沢類は秋桜じゃないと思う…よ」

 

つくしの言葉に類は小さくため息をついた

 

つくし「ご、ごめん」

 

少しだけ、無言の時間が訪れる、その空気にまた耐えられなくなったつくし

 

つくし「へ、変なこと言ってごめん!そ、それじゃ」

 

今度こそこの場を去ろう、そう思っていきおいよく扉を開けた

 

類「牧野はさ」

 

つくし「へ?」

 

だがやはり去ろうとすると、類が話しかけてくるのでつくしは逃げられない

 

類「牧野は、秋桜嫌い?」

 

つくし「え?秋桜、好きだけど…」

 

類「もしも同じ春に桜と秋桜が咲いてたら、牧野は桜を見ちゃうでしょ?」

 

つくし「……桜も秋桜もどっちも好きだけど…?」

 

類が何を伝えたいのか意図がわからず終始困り顔のつくし

 

類「でも、秋桜は桜の花びらと形が似ているから秋桜と名付けられた…それなのに、桜のように花見をする人もいない…同じ”桜”でも全然違う…そう思わない?」

 

つくし「そ…そんなこと…」

 

つくしは否定をしようとしたが、確かに秋桜畑などの写真はあるし、人気もあるように思える秋桜だが、桜の人気と比べたら、たくさんの老若男女が花見をするような花ではない

 

つくし「…」

 

つくしは言葉に詰まってしまった

 

つくし「で、でも花沢類と秋桜は、同じじゃないし、違うと…あたしは…思う」

 

精一杯のつくしの言葉、類が結局どういう事を伝えたいのかがわからないつくしは、こう答えるのがやっとだった

 

類「……変なこと言ってごめんね、チャイム鳴ってたけど、大丈夫?」

 

つくし「え?!うそ!!!ご、ごめん花沢類!また今度ね!!」

 

バタバタとつくしが去っていく、その姿を見送りながら、類は深いため息をついた

 

類「……同じ花でも…司はきっと牧野に見つけてもらえる花だ」

 

ぼそっと、そうつぶやいた類の瞳にはどことなく寂し気な陰りが見えた

 

道明寺司、花沢類、西門総二郎、美作あきら

 

この四人は英徳学園で【F4】と呼ばれている

 

意味は【花の四人組】だ

 

類がつぶやいた独り言は、その”花”のことを挿しているのだろう

 

類は、静との恋愛が終わり帰国した

 

そして、牧野つくしへの淡い恋心に、この時気づき始めていたのだった

 


 

 

読んでくださってありがとうございます!!!

 

拍手とメッセージもありがとうございます( *´艸`)

 

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