病院へ向かうと、西門とあきらが出迎えた

 

どうやら司は高い場所から落ちて頭をうち、意識を失ったようだった

 

つくし「高い場所って…」

 

西門「……司、誰かと言い争ってたみたいなんだ」

 

あきら「今調べてるところらしい」

 

類「そっか…」

 

つくし「でも怪我はひどくはないんでしょ?」

 

つくしの言葉にあきらと西門が顔を見合わせる

 

つくし「???」

 

西門「確かに怪我はたいしたことないよ、けど…ちょっと…」

 

あきら「……とりあえず、牧野、お前一回司と会ってくれないか?」

 

類「…」

 

つくし「あたし?」

 

西門「病室、ここだから」

 

つくし「ちょ、ちょっと押さないで」

 

総二郎に押されて司の病室に勢いよく入ったつくし

 

個室の病室だったために、つくしが入ってきた瞬間にベットの上の司と目が合った

 

つくし「あ……怪我、大丈夫?」

 

つくしの顔を眉間にシワを寄せてみる司

 

そりゃあ喧嘩別れした後なのだからこの対応は仕方がない、つくしがそう思ったとき、司が信じられない一言を発した

 

司「お前誰?」

 

つくし「へ?」

 

司「おい、お前ら!なんでこんな変な女連れてきたんだよ!すぐに追い出せよ!!」

 

西門「……やっぱり」

 

あきら「……」

 

類「司どうしたの?」

 

つくし「え?」

 

司の言葉に戸惑うつくし

 

訳が分からなかったために、西門とあきらに病室の前で事情を聞くことになった

 

つくし「ねえ、道明寺どうしたの?」

 

西門「実は…お前らと別れた後に、すぐに携帯鳴ってさ…司が運ばれたっつーんで病院来たんだ、そうしたら怪我は大したことなくて、こんな怪我で呼ぶなよとか笑いあってたんだよ」

 

あきら「そうそう。それでまあ、クリスマスだしお前らに知らせるのはあとでいいかと思って、俺と総二郎がさ、類と牧野には明日教えるかとか話してたんだよ」

 

西門「そしたら隣で聞いてた司が、牧野って誰って言うんだよ」

 

つくし「え…」

 

類「…」

 

西門「おいおい、お前別れた女にその態度はよくねえだろってことで、色々話たんだけど…なあ?」

 

あきら「そうそう、話しててこいつはしらを切ってるわけじゃないって気づいたんだけど…司、牧野の事をすっかり忘れてたんだ」

 

西門「記憶喪失ってやつ」

 

つくし「記憶喪失?!!!」

 

類「……でも俺たちのことは覚えてるよね?」

 

西門「そう、だから不思議なんだ…牧野の事だけすっかり忘れてる…まさか冗談だよなと思って牧野読呼んでみたんだけど…さっきのあの態度だろ?」

 

つくし「確かに……」

 

類「…」

 

あきら「牧野と別れたショックもあって、牧野のことだけ忘れたとかかもな」

 

つくし「っ…」

 

あきらの言葉につくしは傷つき顔が歪んだ

 

西門「おいあきら」

 

あきら「あ…ごめん」

 

あきらは西門に窘められ、失言だったことに気づきつくしへと謝った

 

そしてせっかくの類とつくしのクリスマスデート、しかも初デートだったが

 

つくしの人生に入り込んでくる司の存在の大きさに、類はなんとなく言葉にできない複雑な感情を抱くのだった

 


 

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