つくし「ごめんなさい!遅くなりました!!」

 

つくしが慌てて教室へと戻った時、すでに次の時間割の先生が教団に立っていた

 

先生「……」

 

先生の鋭い視線が刺さる

 

女生徒1「や~だ、髪の毛とかぐっしゃぐしゃじゃない」

 

女生徒2「庶民の方は時計の見方もわからないのかしら?」

 

教室からくすくすとした笑い声が響く

 

つくしは慌てて髪型を整え、先生へもう一度お辞儀をして謝った

 

つくし「本当に申し訳ありませんでした」

 

先生「…座りなさい」

 

つくし「はい」

 

先生は許してくれたが、教室の生徒達はそれを許さない

 

女生徒1「先生、庶民の学校ではこういう時、罰を与えるようですよ?」

 

女生徒2「教室の掃除とかやらされるんですってね」

 

女生徒3「えっ掃除なんてなさるの?」

 

女生徒1「牧野さんにも何か罰を与えた方がいいと思います」

 

先生「…」

 

女生徒たちの言葉を窘めることもできない”英徳学園”はそういう学園だ

 

先生「遅刻した罰として、普段使われていない非常階段の掃除を命じます」

 

つくし「ええ?!」

 

女生徒1「くすくす、あ~牧野さんその程度の掃除ですんで先生に感謝するのね?」

 

女生徒2「ほんとよね~」

 

つくし「わ、わかりました」

 

こんなやり取りのあと、授業は開始された

 

英徳学園の掃除は、当たり前だが業者がきっちりと担当している

 

生徒達は掃除をすることはない

 

もちろん業者も非常階段をしっかり清掃してはいるが、やはり外からの埃や木の葉などですぐに汚れてしまう

 

それは英徳学園の庭が木々がたくさんあるためでもあった

 

つくしの心の声(非常階段の掃除だったら、逆に嬉しいかも)

 

清掃しても汚くなる非常階段は、ほかの生徒達はまったくといっていいほど寄り付かない

 

だからこそ、つくしの逃げ場所でもあり、花沢類が好きな場所でもあったのだ

 

その二人の秘密ともいえる場所の掃除なのだから、つくしはなんとなく嬉しさを感じるのだった

 

そして放課後、非常階段に向かったが、そこはあの女生徒たち3人が既に来ていた

 

女生徒1「ちゃんと掃除しなさいよ!貧乏人」

 

女生徒2「ちゃんと綺麗にしないと認めないからね」

 

女生徒3「や~だ、ごめんなさい。ふんじゃった」

 

つくし「ちょっと!!」

 

女生徒たち三人の手には、でかいゴミ箱

 

既に察しがついた方たちもいるだろう、この三人はゴミ箱の中のゴミを一気に非常階段にまき散らし、さらに踏んで汚くしていったのだ

 

女生徒1「や~だ、せっかく買った靴が汚れたわ」

 

女生徒2「帰りに新しいの買いましょう?」

 

女生徒3「そうね、いっそ制服も新しくしません?貧乏人の香りがうつっちゃったわ」

 

女生徒1「そうね!そうしましょう」

 

三人はそんなことを話し笑いながらその場をあとにする

 

つくし「……待ちなさいよ!」

 

つくしが声を荒げ怒るが、この三人が聞く耳を持つわけがない

 

つくし「っ……はぁ~……」

 

つくしから長い長いため息が漏れる

 

あの三人を怒るだけエネルギーの無駄だ

 

そう思ったつくしは怒ることをあきらめ、腕まくりをして掃除をはじめるのだった

 

 

つくし「こんなもんかな」

 

つくしが額の汗をふく

 

外はもうすっかり日が暮れ始めていた

 

ゴミを撒き散らかされた非常階段はすごくぴっかぴかになっている

 

つくし「……あ~いい風」

 

つくしが英徳学園の庭のほうを見ると爽やかな風が髪を通っていった

 

つくし「…そういえば、ここはよく花沢類が寝てる場所だから……もっかいだけ綺麗に拭いておこう」

 

つくしはそう言うと、普段花沢類が寝ている階段の場所をもう一度丁寧に掃除をはじめる

 

つくし「ここってそんなに眠りやすいのかな…」

 

つくしの掃除の手が止まり、そんなことを思いついた

 

つくし「ちょっとだけ…寝てみようかな…」

 

そうしてつくしは、普段花沢類が寝ている階段の場所に寝てみるのだった

 


 

 

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夜からドラマですね!道明寺がでるとのことで、わっくわくで待機してますw

 

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