つくしに話しかけてきた人物は司だった

 

司「お前、なにしてんだ?」

 

突然の司の登場につくしは紙袋を抱えたまま後ろに後ずさりしてしまう

 

つくし「ちょ、なんで道明寺がここにいるのよ」

 

司「ちょうどお前がいるの車から見えたんだよ」

 

つくし「…」

 

花沢類の家の前やバイト帰りといい、司に偶然会うのはこれで二度目だ

 

だがさすがのつくしも、偶然とは思えなくなってきた

 

つくし「……なんでわざわざ車から降りてくるのよ。別に通り過ぎていけばいいじゃない」

 

司「……この前の事故で足ひねってたじゃねえか、もう大丈夫か聞こうと思ってよ」

 

つくし「……うん、大丈夫」

 

司「そっか」

 

つくし「…それだけ?」

 

司「おう」

 

つくし「そっか、わかった、それじゃあね」

 

司「ああ」

 

つくしにそっけなく対応された司は、少し寂しそうな表情で横を向いてるつくしの顔を覗き込み、その場を去ろうとした

 

だが、何か気になるようで、もう一度つくしの方を振り向き話しかける

 

司「…もしかして今から類に会うのか?」

 

つくし「…!そうだけど?」

 

司「その紙袋、もしかしてバレンタインのチョコとかか?」

 

つくし「…そうだよ」

 

司「ははっ、も、もしかして庶民の手作りチョコとかか?類の口にあわねえんじゃねえか?」

 

司が顔をひきつらせながら聞く問いかけにつくしはカチンときてしまう

 

つくし「!!そうだけど!さっきからなんなの?花沢類はね、あんたなんかと違うんだから!例えまずかったとしても、美味しいっていってくれるぐらい優し~い人なんだから!!」

 

つくしの返事に司はカッとなってしまい、反射的につくしの紙袋を奪ってしまった

 

司「…」

 

つくし「なにするのよ!!返してよ!!」

 

司「‥‥…」

 

司は自分でもなんでこんなことをしてしまっているのかわかっていなかった

 

けれど、自分の感じてるむかむかした怒りは尚も司を衝動的にさせてしまう

 

司「……お前、俺と付き合ってた時はこういうことぜんっぜんしなかったくせに!」

 

つくし「はあ?そもそもあんた海外いっててまったく会えなかったし!連絡すらくれなかったのはそっちのほうでしょ?!!」

 

司は思わず昔の事を蒸し返してしまう

 

もう散々喧嘩した過去の話につくしは呆れ顔だ

 

つくし「もう、いいから早く返して」

 

司「くそっ」

 

つくしが司から紙袋を奪おうとしたその時、司はつくしの腕を掴み、思わずキスをしてしまった

 

つくし「!!!信じられない!!なにすんのよ!!!」

 

突然のキスに驚き、つくしは驚いて司を突き飛ばしてしまった

 

だが、司は拳を振り上げたつくしの腕をつかみ、また二度目のキスをするのだった

 

つくしは、力強い司から逃げることができず、そのままキスされてしまう

 

そして、キスする二人を、つくしの背中側のほうである男性がみていた

 

その男性はもちろん、類だ

 

類は口論している二人をみて、助けようと走ってきていた

 

だが口論からの司とつくしのキスに、身体が鉛のように動かなくなってしまった

 

類はその場でキスされてるつくしを見るしかなかった

 

鈍い音をたてて軋む心臓とともに、そこに立ち尽くしているしかなかった

 


 

読んでくださってありがとうございました!

 

 

ランキング参加中です!応援お願いします!

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ

偽りの秋桜 一覧

シリーズ一覧

最新記事

シリーズ

ブログ村