つくし「離してってば!!」

 

つくしはやっと司の腕を振り払う事が出来た

 

そして類が消えていった方へと急いで走り出す

 

そのとき、司はつくしに大声で後ろから叫んだ

 

司「…俺はお前が好きなんだよ!!」

 

その叫び声は怒りと悲しさが混じったようなそんな叫び声だった

 

周囲にいた人たちがざわめきながら司とつくしの方に視線を向ける

 

司の言葉に、つくしの足は止まった

 

けれど、つくしはその場を動かないまま振り向いて司にこう言ったのだ

 

つくし「……何をいまさら…あたしはねえ!もうあんたのことなんて…!」

 

つくしの言葉を遮りまた司が叫んだ

 

司「…長い間、連絡しなくて悪かった、婚約者までできてお前を傷つけた…お前が類にいくのも仕方ないと思ってる。でも…やっぱダメなんだよ、俺は…俺はやっぱり、牧野…お前が好きなんだ」

 

つくし「…っ」

 

司の目は真剣そのものだった

 

すがるような子犬のような目にもみえるし、獣に狙われたようにも見える

 

つくしはその視線が自分の心の中を見透かしているような気がした

 

つくし「……もう、遅いよ。あたしには花沢類がいるんだから」

 

つくしはそう言って、また類の方へと歩き出す

 

だが、司はずっと叫んでいた

 

司「牧野、行くな」

 

つくし「……」

 

つくしはその声にふりむいてはダメだと思った

 

司の方にもう返事をするのはやめて、つくしはとうとう走り出す

 

だが、司も追いかけてきて、また腕を掴んだ

 

司「行くな。類じゃなく、俺を選べ」

 

そう言った後、司はつくしを後ろから抱きしめた

 

つくしは、類の元へと行かなくてはと思うが、うまく足が動かない

 

つくし「だめだよ、話して…あたしは花沢類と…ちゃんと話さないと…いけないんだから」

 

否応なしに司の体温を背中に感じた

 

まるで包みこむような優しい類の抱きしめ方と違う、司の力強い抱きしめ方に、つくしは理由のわからない涙を流れだした

 

その涙に勘違いした司は、つくしのことをより強く抱きしめてしまう

 

つくしは、司に抱きしめられながら、さっきの類の顔と言葉を思い出していた

 

つくしの方をみて、限界といった類

 

ごめんといって、類の方が傷ついてるだろうに、笑顔で別れを告げていった類

 

つくしは、自分のしでかしたことを、今、実感したのだった

 

背中に感じる体温が、罪の重さにかわる

 

つくしは、もう類の隣に立てない現実に気づいた

 

つくし「……っ……はなざわ…るい…」

 

つくしはそのままそこに泣き崩れてしまった

 

司は、そんなつくしに驚きつつも、つくしを離そうとしない

 

つくしは、精いっぱい司に離してとは言ってはいたが、その言葉はつくしの嗚咽まじりの声じゃ、司には届かないのだった

 


 

短めですが、更新です

 

昨日もお休みしてしまいました…( ;∀;)寝落ちしましたごめんなさい

 

一気に寒くなりましたよね、秋がどこにいったのだろうと探したくなる管理人です…

 

秋コートを着る前にもう冬コートだしてきちゃいましたよ

 

なんなら裏起毛を着る日もあります…(´Д⊂ヽ

 

みなさんも、風邪などに気を付けてご自愛くださいね

 

ランキング参加中です!応援お願いします!

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ

偽りの秋桜 一覧

シリーズ一覧

最新記事

シリーズ

ブログ村