司のことを教師たちが案内をしている

 

担任は司の相手をすることになったがつくしのことが気になり上の空だった

 

保健の先生にも司が来ていることは知らされ、先生が緊張していたが、つくしはそのことに気づいてはいなかった

 

つくし「すみませんでした…あの…帰ります」

 

保健の先生「牧野さん、ちょっと待って…まだそんなに泣いてるじゃない」

 

つくし「だいじょぶです」

 

保健の先生「ね?しばらく休んで落ち着いてから帰ったら?」

 

つくし「…」

 

つくしが無反応なため、先生はつくしが休んでいくことを了承したと思い込んだ

 

保健の先生「今あったかい飲み物いれてくるから…ここで休んでてね、動いたらダメよ?」

 

つくし「……」

 

そう言い残し、先生は飲み物をとりに行く

 

けれどつくしには先生の声などまったく届いていなかった

 

つくしの頭は泣きすぎてガンガンしている

 

進路について類に話そうとすら考えなかった自分を責めていた

 

つくし「……海に落ちてあんなことあったあとに…進路すら教えずに…目の前で道明寺にキスされる彼女なんて…最低だよね」

 

つくし「きっとあたし、いっぱいいっぱい傷つけた…傷ついてるのに、花沢類はあたしの前でずっと笑ってくれてたんだ…」

 

つくしはすうっと深呼吸をした

 

つくし「傷ついて、傷ついて、自分が必要ないって思って…あたしに必要なのは道明寺だって思って…だから別れようって、離れようって…言ったんだ」

 

類は、バレンタインの日の類の辛そうな表情を思い出す

 

つくし「うん、泣いてられない、探さなきゃ………あんな優しい人を傷つけたままにしたくない」

 

つくしはそう思い、勢いよく立ち上がった

 

つくし「先生…ってあれ?いない、職員室かな…?」

 

つくしは机の上に置いてある紙に先生あてに書置きを残した

 

そしてそのまま学校を出ていくのだった

 

そしてちょうどその時、用事が終わった司も学校から出ていくところだった

 

先生が総出でお見送りをしている

 

プロムの話の内容が何かはわからないが、司はすごく満足そうな顔をしていた

 

司「出せ」

 

運転手「はい」

 

先生一同が頭を下げる、どうやらまた多額の寄付もしたようだった

 

司が学校から出た時、車の中からつくしを見つけてしまった

 

司「…止めろ」

 

運転手「?」

 

運が悪いのか良いのか…

 

つくしと司はまた会う事になってしまった

 

司「おい、牧野」

 

つくし「…!」

 

つくしは司の顔を見るや否やぐるんっとまっすぐ前をみる

 

司「?おい」

 

つくし「……」

 

あの日の告白以来、司とはあっていない

 

自分がどう帰って来たかも忘れてしまい、司について考えている暇もなかった…いや、考えることを拒否してたのかもしれないが…

 

類の事もあり、つくしは司にどう接していいかもわからなかった

 

つくし「そ…」

 

司「そ?」

 

つくし「それじゃあね!!」

 

司「お、おい待てよ!」

 

つくしはつい逃げてしまった

 

だが、司は反射的につくしを追いかけてしまう

 

司「待てよ!!」

 

つくし「なんで?なんで追ってくるの?」

 

つくしは物凄い剣幕でおってくる司に恐怖を感じ、さらに全力疾走してしまう

 

司「止まれ!」

 

つくし「…!!」

 

しばらく追いかけっこしたあと、つくしは行き止まりの路地に入ってしまった

 

司「はぁ…はぁ…もう逃げられねえぞ」

 

つくし「な、なんで…何の用なのよ」

 

つくしは何も悪いことなどしてないのに体が震えてしまう

 

司「なんでって…呼んだのに逃げられたらイラっとくんだろ、逃げんなよ」

 

つくし「……」

 

つくしはそのままへなへなと座り込んでしまった

 

司「…あ?お前なんだその顔」

 

座りこんだつくしの顔を見た司はぎょっとしてしまう

 

司「お前、泣いてたのか?」

 

つくし「……」

 

つくしの顔は瞼が腫れ、涙のあとのようなものもあり、ぐっちゃぐちゃだった

 

司「おい…」

 

司がつくしを触ろうとした時、つくしは限界がきたのか大粒の涙を流し始めたのだった

 


 

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