つくしの涙に司の動きは止まった

 

抱きしめようとは思うのだが、見たこともないつくしの弱い姿に司は驚いたのだ

 

司「お前…そんな泣くやつじゃねえろ」

 

つくし「…うるさい」

 

反抗しつつも、つくしの涙は止まらない

 

司「…泣いてる理由は類か?」

 

つくし「……そうだよ…花沢類は…あたしのせいで…いなくなっちゃ…たんだから」

 

そう叫んだかと思うと、また涙が流れ、つくしは腕で涙をぬぐった

 

司「類が??」

 

つくし「そ…うだよ、西門…さんが静さんにそうい…ってて」

 

つくしは泣いてるせいでうまく説明ができなかった

 

司「……」

 

司は懐から携帯を取り出し、西門に電話をかける

 

つくし「ちょっと!誰に電話かけ…!」

 

つくしが携帯を取り上げようとしたため、司はつくしの口を手で覆うように抱き寄せた

 

司「ああ、総二郎?悪い、聞きたいことあってさ、類がいなくなったってマジか?」

 

西門「どっから聞いたんだよ…ああ…そうだよ」

 

西門は戸惑いつつも、司に説明をする

 

類が帰っていないこと、それは14日からだということも

 

司「ああ。それじゃあな」

 

つくし「んーーーんーーーー!!」

 

司「あ、悪い」

 

司はパッとつくしを離す

 

つくし「ぷはっ、く、苦しかった…な、なにするのよ!」

 

泣きながらもつくしはそう訴えたら司はなぜかフッと笑った

 

司「お前、ぐっしゃぐしゃだな」

 

つくし「…」

 

司の言う通り、つくしの姿はぐっしゃぐしゃだった

 

司「類が消えたのは、俺のせいでもあるだろ」

 

つくし「‥‥…」

 

それについてつくしは否定はできない、自分が悪いのはもちろんだが確かに司も原因だからだ

 

司「‥‥…」

 

司はポケットに携帯をしまいつつ、つくしの方を見てこういった

 

司「あのよ」

 

つくし「…何」

 

司「お前、俺とずっと連絡取れなくなった時も、そうやって泣いてたのかよ」

 

つくし「…?」

 

司「付き合ってた頃、お前はこうやって泣いてたのかって聞いてんだよ」

 

つくし「……最初は泣いた日もあったけど…でもだんだんと、仕方ないかって思って諦めてた…一応毎日電話はかけてたけど…」

 

司「ああ、着信は知ってた」

 

つくし「……なんであの時ずっと電話でなかったのよ」

 

司「……お前の事は諦めて”道明寺”司になろうと思ってたからな」

 

つくし「????」

 

司「まあ、それもできなかったわけだけど、でもそうか、お前もあの時諦めてたのか」

 

つくし「…?うん」

 

つくしは意味がわからなかったが、司にそう言われ素直にうなづいた

 

司「でも、今お前は類が数日いないだけでこんなんなってるんだな」

 

つくし「だって!は、花沢類は…」

 

反論しようとしたとき、つくしも気づく

 

確かに、司と連絡も取れなくなった時、司が海外だからって理由もあったせいで、つくしはどこか連絡取る事も会う事も、恋愛さえも諦めていたからだ

 

きっとこのまま終わるんだってどっかで思っていたから

 

でも、今類と連絡がつかないってだけでつくしの精神状態はやばかった

 

つくし「でも…道明寺の時はどこにいるかわかってたし…今花沢類の場合は…行方不明みたいなものだから…そりゃ心配するよ」

 

司「そうか?同じだろ、付き合ってる同士が別れたら連絡つかねえのなんて当たり前、居場所わからないことなんてほとんどだろ、なのに今のお前みたく取り乱して大泣きするか?」

 

つくし「…!」

 

司に言われて、つくしはぶわっと鳥肌がたった

 

つくし「……」

 

別れた男女ならば連絡取れないのも、居場所わからないのも当たり前だ

 

つくし「…」

 

司「お前、一回俺のとこに来たよな」

 

つくし「う…ん、NYまで…」

 

司「あの時、類も来てたんだってな」

 

つくし「うん…道に迷ってた時助けてもらった…」

 

司「……今もし類が海外にいるとしたら、お前は行くのか?」

 

つくし「うん…行く」

 

司「俺のとこには連絡取れなくなって半年たつまでこなかったのに?」

 

つくし「だから…さっきからなんなの!」

 

司「……ははっ」

 

つくし「???」

 

司は突然笑いだした

 

つくし「ちょ、ちょっとどうしたのよ」

 

つくしは、笑いだした司のせいで一瞬涙がひっこむ

 

司「なんでもねえよ、お前はもう家に帰って風呂にでも入って顔どうにしろ!類は俺が連れてくる」

 

つくし「ちょっ!!道明寺!!」

 

司はつくしが呼び止める声に振り向こうともせずに、ちょうど司を追いかけてきた道明寺家の車が近くに止まったのでそれに乗り込んだ

 

つくしはすぐに車に駆け寄るが

 

つくし「ちょっと!花沢類に会うならあたしも行く!!」

 

司「バカかお前は、俺とお前が二人で会いにいくのはまずいだろ」

 

つくし「…」

 

つくしは確かにそうだと思い、車から離れた

 

司「いいからお前は一回家に帰って休んどけ、類見つけたら連絡してやるから」

 

つくし「……」

 

司はそういうと車を出発させた

 

つくしは走り去る車を見送るしかできなかった

 


 

今日も読んでくださってありがとうございます!

 

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