順平に連れまわされ、温泉に連れていかれた類

 

類は、特に嫌がる事もせず、流れるようにその接待のようなものを受けた

 

類は言われるまま部屋つき露天風呂に入り、部屋の料理の前に座らせられる

 

順平「ほら!うまいもん食えば大丈夫だから!」

 

類は順平がそう言った姿に、順平の祖母の姿が重なってつい吹き出してしまう

 

類「ははっ」

 

順平「な、なんだよ突然」

 

類「ううん、なんでもない」

 

そう言いながらも類はくすくすと口に手を持ってきて優しく笑っていた

 

順平「なんか絶対変な事思ってんでしょ」

 

類「ううん、俺、君の事結構殴ったのに、よくここまで親切になれるなって思ってさ」

 

順平「そりゃあ!……元気ない人がいたら元気づけろってばあちゃんが…」

 

類「……」

 

順平「まあ、あんなことした俺がこういうのやるのは変だってわかってますんで、いいから食べて下さい」

 

類「ありがと」

 

順平「…」

 

食べ始めた類をみて、順平はほっとした

 

なんとなく、今にも類が消えそうに見えたからだ

 

そしてしばらく無言で食べ続けていた時、順平は緊張からか間違えて類の方のお酒を飲んでしまった

 

類「…あ」

 

順平「うわっ…」

 

順平は飲んだ後ぶーーっと噴出してしまう

 

類「意外、お酒ダメなんだ」

 

順平「ダメもなにも、まだ未成年だから飲んだことないっすよ!うわ~~くっらくらする…」

 

類「……結構度数高いけど大丈夫かな、ていうか君そういうの気にするタイプだったんだ」

 

順平「へっへっへ…いい気分」

 

類「……」

 

もうすでに目はすわっている順平

 

モデルだのなんだのと華々しい世界にいるわりには、順平にもまだ子供らしい部分は残っていた

 

順平「いやあ~でもこ~~んなとこで…花沢類さんにあえりゅなんてラッキーだったなぁぁ~~道明寺なんて~~くそくらえってんだ!!!牧野~~~牧野は~~いい子だったよ、ほんっといい子だった」

 

類「泣き出した…」

 

順平は完全に酔っ払っている

 

順平「今時他人のためにあんなに一生懸命なる女はいない!!道明寺なんて~他人を蹴落とし踏みつけてきたぁやつなのに、牧野はやっさしいからああいうのに騙されるんだ!!」

 

類「今度は怒りだした…」

 

順平「でも!ここで我らが花沢類の登場ですよ!!!颯爽とあ~らわれて!牧野つくしをかっさらったーー!!満塁ほーーむらん!!!」

 

そう窓に向かって叫んでる順平、類はもう順平の事をほっといて一人もくもくとご飯を食べ始めた

 

順平「もうさいっこーーーじゃないですか!!牧野!お前よくやった!幸せに~~なるぞ~~!!」

 

類「うわっ」

 

順平はそう言って類に抱き着いてくる

 

順平「うわ~男性なのになんでこんないい匂いすんですか…なんだろこれ花の香…?」

 

類「ちょっと…」

 

首やら髪やらをまるで犬のようにくんくん嗅ぐ順平

 

そんな順平に類は困惑するしかなかったのだった

 


 

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