ひとしきり類の香りを嗅いだ後、あっと何かに気づいたように順平が話し出す

 

順平「そういやF4って、花の四人組ってやつからきてるんですっけ…そりゃあ花の香りがするわけですよ…ひっく」

 

類「あ」

 

順平は転びそうになりどさっとそこに座り込んだ

 

酔っ払いの順平のたわごとはまだまだ続く

 

順平「花~花か~~例えるなら道明寺は~~真っ赤な薔薇!もちろん~他人の血で染まった薔薇~~はっはっは!あの和服が似合いそうな切れ長の目の人は~椿かな~~いや菖蒲っぽいなあ~~あの派手顔の人は~~う~~ん、ダリアとか~おっきな花のイメージだなあ」

 

類「……」

 

順平「花沢さんは~~」

 

順平はそう言うと、じーーーっと類に顔を近づけて見つめた

 

順平「うん、白い薔薇だ!道明寺とは正反対の真っ白い~~綺麗な薔薇!!清廉潔白!」

 

類「そんなことないよ」

 

類がお酒を飲みつつ笑顔でそう答えた

 

順平「そんなこと~あるんすよ~~」

 

類「俺は…司は桜だって思ってる。みんなの注目を浴びて、誰しもが振り返り記憶に残る、そんな花。俺は…桜と形が似てるけど、全然違う秋桜だよ。桜と違って誰も気にもとめない、そんな花」

 

順平「桜??道明寺が?!!」

 

類の言葉に順平は笑いだす

 

順平「あんっな自信満々の俺様なやつが儚いイメージの桜なわけないじゃないっすか!!しかも花沢さんが秋桜とか…ありえないっつーーの!!誰も近づけない清廉潔白な気高いイメージもってるくせして自分ではそんな風に思ってるなんて」

 

順平はそう言って膝を叩いて爆笑している

 

類「そうかな……きっと、牧野も‥‥心の中で桜が散ってないんだ…秋桜なんて記憶に残らないくらい、思い出の桜が色鮮やかなんだよ」

 

類は、つい本音をぽろっと漏らしてしまった

 

酔っ払いが相手だったのもあるだろう

 

順平「それ、どういうことっすか、牧野がまだ道明寺すきっつーことっすか」

 

順平はすっごく顔を近づけて類を睨む

 

類「…そうだけど」

 

類はそれに動じることなくそう答えた

 

順平「そっ!んなわけ!!!………うっ」

 

順平はいきおいよく否定しようとしたが、胃から何かがのぼってくる

 

順平「吐‥‥く」

 

順平はそういうやいなや、部屋のトイレへと走っていくのだった

 

おえっという順平の嘔吐音が聞こえ困った顔の類

 

食べものを食べるのをやめて、類は立ち上がった

 

ふとその時、自分のコートに目が行く

 

類は、自分のコートのポケットを見てやっと携帯の存在を思い出すのだった

 

類「……電源切ったままだった」

 

類はそう気づき、携帯の電源を入れる

 

するとすぐに電話がかかってきた

 

類「……司」

 

電話の画面には道明寺司の文字

 

類は一瞬躊躇したけど、電話に出ることを決めたのだった

 


 

読んでくださってありがとうございます!

 

同じ連載を二連続で更新になっています( ;∀;)書きだすと止まらくて二話分書いてしまってます

 

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