アイツらに出会って、赤札とか貼られて

 

あたしの人生、最悪だって思ってた

 

でも負けたくないとも思ってた

 

でもその最悪だって思ったアイツらとの出会いが、あたしにとって人生最高の出来事だって気づいた

 

今は、アイツらとの戦いの日々が終わって、なんでか色々アイツらに構われるようになって

 

そんな日々

 

 

女将「はい、つくしちゃん、今月のお給料」

 

つくし「女将さん!!!ありがとうございます!!」

 

ここは、牧野つくしがバイトしている和菓子屋さんだ、今日は毎月楽しみにしているお給料日だった

 

女将「つくしちゃんたーくさん働いてくれるから、助かってるよ、ありがとう」

 

つくし「いえ!!こちらこそ、いつもありがとうございます」

 

つくしは女将さんに頭を下げながらそう答えた

 

女将「うちは今日からお正月明けまで休みだし…そういえばこの前かっこいい男の子達がここに遊びに来てたよね」

 

そう、つい先日、西門や美作、花沢類が牧野つくしの勤める和菓子屋へと遊びにきていたのだった

 

つくし「え…まあ…」

 

女将「ふ~~~ん」

 

女将さんはつくしの顔から足元までなめるように見回した

 

つくし「あ、あの?女将さん??」

 

女将「せっかくあんなかっこいい男の子達と知り合ってるのに…あんたの服装ときたら…」

 

つくし「え??服??」

 

女将は深いため息をついた、つくしの服は中学生か小学生から着ているのが丸わかりの、昔流行った服ばかり

 

靴下には何度も繕って直したあともわかるほどだった

 

女将「…ちょっとここで待ってなさい」

 

つくし「え???」

 

女将さんはそう言うと、バタバタとお店の裏の奥の方に行って、そしてすぐにつくしの元へと戻ってきた

 

つくし「ど、どうしたんですか?」

 

目をまんまるくするつくしに、女将さんは小さな袋を手渡した

 

女将「ほら、これもっていきなさい」

 

つくし「え?」

 

つくしがなんだろうと小さな袋をあけると、2万も入っていた

 

つくし「ええ?!もらえません!!!」

 

つくしが必死にお金をかえそうとするが、女将さんは首を横にふって受け取らない

 

女将「お給料は家族の生活費なんだろ?このお金は少ないけれど、つくしちゃんへのお年玉だよ。たまには新しい服でも買って、あの男の子達とデートしちゃいなさい」

 

女将さんは満面の笑顔でそう言うが、つくしはまだ遠慮している

 

つくし「デ、デートって!!!そんなのしませんよ!!」

 

女将「でもあの男たちに会う事はあるんだろ?」

 

つくしはそう言われて、今度あのメンバーにクルーズ誘われていることを話した

 

つくし「船のパーティー?なんて行ったこともないから、断ろうと思ってたんですけど…」

 

女将さんはその話を聞いて瞳がパーーっと輝き始めた

 

女将「なんて素敵なの!いい?つくしちゃん、男はね、本能的にキラキラとしてるものに弱い生き物なんだよ。キラキラしてて、誰もまだ調べたことがない、そんな場所を探検したくてしかたないのさ」

 

つくし「あ…あの?」

 

女将のたとえ話の意味がわからないと言ったふうに首をかしげるつくし

 

女将「んふふ、いいからそのお年玉で可愛い服を買ってクルーズを楽しんでおいで、これは私からのお願いでもあるからね」

 

つくし「え?!女将さん!!!」

 

女将さんはひきとめるつくしの声も聞こえないと言ったふうに、鼻歌を歌いながら店の裏の方へと去っていく

 

つくし「!!!あ、ありがとうございます!!!」

 

つくしは女将さんの背中に向かって、深々と頭を下げお礼を言った

 

女将さんは嬉しそうにひらひらと手をふり、店の裏の奥の方へと消えていく

 

そして、つくしは小さな袋に入ったお金を抱きしめるようにしながら外へと出た

 

つくし「大事に使おう」

 

そうつぶやくつくしの息が白い

 

外は雪はふっていないものの、もうすっかり寒く夕方だというのに星が見えていた

 

つくし「冬は暗くなるのが早いな…」

 

つくしがそう独り言をつぶやく

 

つくし「……船…か、アイツらと2泊3日とか…嫌な予感もするんだけど…」

 

でもつくしはアイツらの笑顔が脳裏に浮かぶ

 

つくし「うん、でも…行ってみよう」

 

つくしはそう思い、携帯で道明寺へと行くことを伝えようと携帯をカバンから取り出した

 

と、それと同時に、携帯が鳴り響く

 

つくし「え?え?何??」

 

つくしが慌てて携帯の着信に出ると、相手は司からだった

 

司「よう、元気か。お前、今度の来るのか?っていうか来ないと許さねえからな」

 

つくし「え?い、行くよ。今そう言おうと思って連絡しようと思ってたとこ」

 

つくしの返事に、どこか嬉しそうな司の声

 

司「そ、そうか!!…あ~~うん」

 

つくし「なに?」

 

司「当日迎えにいってやるからよ、お前家で待っとけよ」

 

つくし「え?いいよ、電車で行くよ」

 

司「…可愛くねえ女だな、そこはうんありがとうって言えよ。とにかく迎えに行くからな、わかったか??!」

 

つくし「え?ちょっと道明寺…!」

 

司「それじゃあ…」

 

司が言いたいことを言って電話を切ろうとしたその瞬間、つくしが叫び声をあげた

 

つくし「ああああああああああああ!!!」

 

司「な、なんだ?!!どうしたんだよ?!!」

 

つくし「ちょちょちょちょっとごめん!!!猫が!女将さんの!!!もーーー!!待って!!!!」

 

つくしの叫び声とともに、電話が切れる

 

司はつくしの叫び声に一抹の不安を覚えた

 

司「……」

 

司がもう一度電話をかけなおすが、つくしは電話に出ない

 

西門「…牧野、どうかしたの?」

 

類「…」

 

あきら「大きな声聞こえたけど」

 

司と一緒にいたF3にも先ほどのつくしの声が聞こえたのか、心配そうな困ったような表情で司に聞いてくる

 

司「あいつ…なにがあったんだ?」

 

 

そのころ、なんとつくしがもっていた女将さんからのお年玉を野良猫が咥えて走って逃げていた

 

電話中のつくしの手から、猫が奪っていったのだ

 

つくし「もーーーーかえしてよ!!!!」

 

猫を追いかけるつくし

 

いつのまにか、見たこともない場所まで来ていた

 

つくし「ハァハァハァハァ…」

 

さすがのつくしも全力疾走で疲れている

 

猫「にゃあ」

 

すると大きな木の陰に先ほどの猫が見えた

 

つくし「いた!!!!よし、つかまえーーーた!!!…っ?!!!!!」

 

猫を掴まえようと猫へと身体ごと飛び込んだつくし

 

だが飛び込んだ場所の先の方の木の根元には地面はなく

 

つくしは、猫とともに大きな大きな落とし穴へと落ちてしまったのだった

 


 

新連載です

 

いつも読んでくだってありがとうございます(*´ω`)

 

拍手とメッセージもありがとうございます!( *´艸`)

 

 

 

 

 

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