満月の光が妖しさを創り出す

 

西門の言葉につくしまでもゾッと背筋が寒くなった

 

つくし「かぐや姫…」

 

突然、つくしがポツリとつぶやいた

 

西門「え?」

 

つくし「かぐや姫にもう一度話を聞きにいきませんか?」

 

つくしの言葉に西門の表情がやっと明るくなる

 

西門「確かに、ここで答えのでない事を話してても仕方がない…もう夜は遅いが行くぞ」

 

西門の言葉につくしも大きくうなづいた

 

そして二人は、満月が昇っている夜に、かぐや姫の屋敷へと向かうのだった

 

はぁはぁはぁ

 

道中、二人の息遣いが響く

 

どちらともなく歩く速度は速くなり、言葉を交わすこともなくなっていた

 

身体にじんわりとした汗をかくころ、かぐや姫の屋敷についた

 

突然の訪問に難色をしめすかぐや姫の両親や使用人たちだったが、かぐや姫は突然の訪問を受け入れたのだった

 

だが、西門とつくしが入るときに、かぐや姫の父親と思わしき人物に西門は呼び止められる

 

かぐや姫の父「西門様、かぐやは帝から正式の申し込みをされている身…」

 

かぐや姫の父の言葉を遮るように西門が答える

 

西門「承知している、すぐに終わる」

 

かぐや姫の父「…今宵帝がこちらにいらっしゃいます…本来ならばかぐやが行かなくてはならないところを…」

 

かぐや姫の父が困ったようにそう話、西門の足もさすがに止まる

 

西門「……わかった」

 

話の流れだけでつくしにも大体状況をつかめた

 

つくし「要するに婚約者が来る前に帰れってことか…」

 

つくしは思わず口に出していってしまう

 

それを聞いたかぐや姫がくすくすと笑いながら出迎えてくれた

 

かぐや「また来るとおもうてましたえ」

 

優しいかぐやの声につくしはなぜか安心感を覚える

 

つくしと西門はかぐやの部屋に入り、誰にも聞かれないよう扉をぴっちりとしめた

 

つくし「聞きたいことが」

 

つくしの言葉にかぐやはにっこりと答える

 

かぐや「……話してあげたいんやけど、それはでけへんの、かんにんな」

 

かぐやの言葉につくしは思わず叫んでしまった

 

つくし「え~~~気になります」

 

西門「頼む、話してくれないか?」

 

2人が必死にお願いするも、かぐやはふるふると首を横にふって拒否をした

 

かぐや「それに、もう時間がありません」

 

西門「どういうことだ」

 

かぐやの言葉に西門が反応する

 

かぐや「”かぐや”の時間は終わりです、もうすぐわたしは帰ります」

 

かぐやの言葉につくしは焦る

 

つくし「もしかしなくても…月に…」

 

つくしの言葉に西門はつくしの話してくれたかぐや姫の内容を思い出した

 

そしてかぐやはつくしへとうなづきを返す

 

かぐや「でも、あなたはまだ帰れなさそうね…早く”猫”を見つけるのよ、わたしは見つけれたから、やっと帰れるの」

 

かぐやの言葉につくしは現代世界で追いかけた猫の姿を思い出した

 

つくし「でも、お願い、西門さんのことだけ教えて!!」

 

つくしの言葉に西門も続く

 

西門「頼む!!!!わたしは何者なんだ…?!」

 

西門とつくしがそう叫んだ時、満月の光の明るさが増した

 

つくし「ま、まぶしい!!!」

 

西門「うわっ」

 

かぐや「…住の江の岸に寄る波よるさへや夢の通ひ路人目よくらむ

 

つくし「いまなんて?!」

 

西門「夢の…かよいぢ…」

 

つくし「あ、あれ?!かぐや姫は?!」

 

西門「?!!」

 

つくしと西門の声を聞き、屋敷の者たちがドタバタと入ってくる

 

かぐや姫の姿が消えた

 

もちろん、西門とつくしは屋敷のものに罵倒される

 

物語のような消え方ではなく、まるで光の粒のように一瞬で消えたかぐや姫

 

確かに今まで目の前にいた人物が消えるその恐怖は。言い表すことも難しい怖さだった

 

そしてあれよあれよと屋敷のものたちに追い出され、西門は帝に呼び出される

 

散々な日々が続いたあと、ようやく、つくしと西門は落ち着いて会う事が出来た

 


 

今日も読んでくださってありがとうございます!!

 

今日は百人一首の言葉を書きました

住の江の岸に寄る波よるさへや 夢の通ひ路人目よくらむ 藤原敏行朝臣

【読み】 すみのえのきしによるなみよるさへや ゆめのかよひぢひとめよくらむ

【意味】 住の江の岸に波が寄るその夜でさえ、夢の通い路でも貴方は人目を避け逢ってくださらないのでしょうか。

【解説】 ”住の江”:現在の大阪市、住吉の浦。 ”よるさへや”:明るい昼だけでなく、人に見られる心配が無い夜でさえもという意味。 ”夢の通い路”:夢の中で逢いにいく路のこと。 ”人めよく”:人目をさける。 古今集の詞書に「寛平の御時きさいの宮の歌合の歌」とあり、宇多天皇の御代に皇后温子のもとで行われた歌合の際の歌です。 作者は藤原敏行朝臣。平安前期の歌人、書家、貴族で三十六歌仙の一人です。

こちらのサイト様から引用させていただきました

※リンク挿入忘れしていて4月13日に修正いたしました、申し訳ありません…

 

 

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