落ち着いて会う日が来たが、西門もつくしもどうにもぎこちない

 

お互いにあった瞬間に、苦笑いをしてしまった

 

西門「……変わりはないか?」

 

つくし「…とっても元気です」

 

にぱっとした笑いでつくしが答えたため、より空気がぎこちなくなってしまった

 

つくし「そ…それにしてもなんだか色々と大変でしたよね」

 

空気の重さに耐えきれず、てへっとした困り笑顔でつくしが話を切り出す

 

西門「大変も何も…帝には姫との恋仲を疑われるわ…泣かれるわ…」

 

西門は当時の帝の取り乱した姿を思い出し、げんなりとしていた

 

つくし「でも…何もお咎めなかったんでしょ?」

 

西門「そりゃまあ」

 

つくし「さすがというかなんというか…」

 

西門「……普通に会話をしているが、まだ私が何者なのかわかってないからな?」

 

つくしの能天気な言葉に西門は苦言を促す

 

つくし「…そういえばそうだった…そういえばかぐや姫、消える前に何かしゃべってましたよね?えっとなんだったかな…すみのえがなんたらかんらと…墨の絵でも見れってことですかね?」

 

つくしの言葉にガクッと身体が崩れる西門

 

西門「お前は馬鹿か…住の江の岸に寄る波よるさへや夢の通ひ路人目よくらむって言ったんだよ」

 

つくし「ほほう……で、それが…?」

 

西門「…お前の世界には和歌はないのか?」

 

つくし「和歌…あ、学校で習ってます」

 

西門「がっこう…」

 

つくし「あっ説明しなきゃだめか…」

 

つくしは現代世界の西門達の話だけじゃなく、生活環境や学校の話も詳しく丁寧に話をした

 

西門「……」

 

つくし「やっぱりこれも…」

 

話をした後の西門の困惑した表情に何かを察知したつくし

 

西門「ああ…夢で見た世界と同じだ…それに姫の言う和歌で気になるといえば、夢の通い路…という部分だ」

 

つくし「あっ確かに夢って入ってる」

 

西門「……もしかしたら私は現実世界の西門総二郎なのか?」

 

西門の言葉につくしはなんと吹き出してしまった

 

つくし「あっはっは!!ぜっんぜん違いますって!!!!!そりゃあ最初は顔が西門総二郎にそっくりだし!!!!本人かと思ったけど、でもやっぱり違いますよ、現実世界の西門総二郎っていったらもう!話したと思うけど、女たらしだし、飄々としてるし!!人を小馬鹿にしてるとこもあるし…」

 

つくしの力説を聞き、西門がにやっとした笑いで話を遮った

 

西門「お前、もしかしてあっちの西門総二郎が好きなのか?」

 

つくし「は?」

 

思いがけない言葉に固まるつくし

 

だがすぐに笑いながら否定した

 

つくし「ぜんぜん好きじゃないですよ!!あっ違うか、好きは好きだけど、恋愛の好きじゃないですよ!大事な人だし、相談にものってくれるし、頼りになるお兄ちゃんって感じです」

 

つくしの言葉を聞いて、なぜか不服そうな西門

 

西門「……」

 

つくし「あれ?なんでそんな…もしかして怒った?」

 

急に不機嫌そうになった西門に、おろおろとしだすつくし

 

西門「聞き捨てならないな…」

 

つくし「え?」

 

急に西門がガバっとつくしのことを抱き寄せた

 

つくし「わっちょっと!」

 

西門「このわたしの顔と瓜二つならば…相当イイ男だろ?お前はそんな男にひとつも心が揺れ動かないのか?」

 

凄い顔が至近距離なせいで、つくしは一気に恥ずかしくなってしまった

 

つくし「ちょ!!な、なんでそんな自信満々なの!あーー離して~~~」

 

つくしが身をよじって逃げようとしたが、西門の力につくしが敵うわけもなかった

 

西門「…まあ、あっちの西門総二郎も、こんな女を相手にするわけがないか」

 

西門がそういいながら、パッとつくしの身体を離す

 

つくし「なっ!!」

 

西門にそう言われカチンときたつくしだったが、やはりまた笑いだしてしまった

 

つくし「あはは!でもやっぱり西門総二郎かも!!おんなじこと言ってる」

 

つくしは笑いのツボに入ってしまったのか、お腹を抱えてくすくすと笑い続けていた

 

西門「お前…」

 

西門も何か言い返そうとしたが、あまりのつくしの笑いっぷりに西門も笑いだしてしまった

 

2人、ひとしきり笑った後、西門が笑い涙をふきながら話し始める

 

西門「……こんなに腹から笑ったのは久しぶりだ、お前、案外イイ女なのかもな」

 

つくし「え?」

 

つくしも笑い涙をふきながらだったため、西門の言葉を聞き逃してしまった

 

西門「なんでもない、よし、私が何者かわからんが、まずはお前の探してる猫を探してみるとするか」

 

西門の言葉につくしは驚く

 

つくし「ね、猫…」

 

西門「どうした?」

 

つくしの驚きっぷりに思わず聞き返す西門

 

つくし「西門さんの事で頭がいっぱいいっぱいになってて猫のこと忘れてた!!」

 

西門「おっまえ…自分の大事な事なのに忘れるなよ」

 

つくし「だって…」

 

つくしがそう言いながら西門と目が合う

 

するとまた二人は吹き出し笑いだしてしまった

 

つくし「あっはっは!!自分のこと忘れるってどんだけ!!」

 

西門「お前、のんきな奴だと思ってたけど、相当だな!!カバンとやらのことも忘れてるんじゃないか?」

 

するとつくしが大きな声をだした

 

つくし「あああああああ」

 

西門「お前まさか…」

 

つくし「忘れてた」

 

西門「ぶっ」

 

つくしの言葉に、また二人が笑いだす

 

この日、大きな屋敷には、二人の笑い声が響き渡ったのだった

 


 

 

今日も読んでくださってありがとうございます!!!

 

メッセージも嬉しかったです!完結しましたが、星の観覧車へのメッセージが多く、嬉しい限りです!

 

拍手もいつもありがとうございます( *´艸`)

 

新しくはじまる花男ドラマも楽しみましょうね!(*´ω`)

 

 

 

 

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