猫が好きそうな料理とはいえ、つくしが作るのはあちら側の料理だ

 

この世界の料理は、味気ない物が多く、あちらの世界の料理は匂いからして違う

 

その違いに西門も気づいていた

 

見たことも食べたこともない料理を手際よく作るつくしの後姿に西門ははじめての感情を覚える

 

西門「……」

 

そんな時、西門が見ていたつくしの後姿と誰かの姿がかぶって見えた

 

西門「?!!なんだ?」

 

つくしの後姿には見覚えがある

 

だがそれを思い出すことができない

 

西門「今のは誰の姿だ…?」

 

西門が頭を抱え思い悩む

 

その時、つくしがドタバタと扉の方へと向かってきた

 

つくし「うわっ!西門さん!!今呼びに行こうと思ってたんですよ~~簡単だけど猫が好きそうなさつまいもご飯できちゃいました!」

 

つくしはそう言いながらにこにこしていたが、西門の顔色が青白くなっていたことに気づく

 

つくし「あれ?西門さん、どうしたんで…」

 

西門「…!」

 

つくし「うわっ」

 

西門は、もう無意識に身体が動いた

 

ガバっとつくしを抱きしめてしまったのだ

 

つくし「ちょ、ちょっといきなり何するんですか!!」

 

つくしが慌てて西門のことを押し戻そうとするが

 

西門「すまん…」

 

つくし「…西門…さん?」

 

かすかに西門の抱きしめてくる腕が震えている

 

つくしは押し戻すことができなくなり、押し戻そうと伸ばした腕をそのままダランと下げるしかなかった

 

西門「…もしかしたら…私は”俺”で、あちらが本物なのかもしれない」

 

つくし「え?今なんて?」

 

西門は思い出せない残像の記憶を探っていくうちに、ある考えにたどりついた

 

その事をつくしに話そう、そう思った瞬間、激しい頭痛が西門の事を襲う

 

西門「うわっ!!」

 

つくし「!!西門さん?!!西門さん???!!!」

 

そして西門はそのまま頭痛に耐えることができず頭を押さえたまま意識を失ってしまった

 

つくしはそんな西門にどうする事も出来ず、ただ西門の名を呼び身体を揺らすのだった

 


 

 

今日も読んでくださってありがとうございます!!

 

拍手とメッセージもありがとうございます!!( *´艸`)♪

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