つくし「いたたたた…なんでこんなとこに穴なんてあるのよ…」

 

つくしはお尻を強くぶつけたようで、冷や汗をかきながら体勢を整えた

 

猫「にゃあ」

 

つくし「あっよかった!あんた無事だったんだね!」

 

つくしが隣にすり寄る猫を抱き上げようとすると、するっと猫は逃げてしまう

 

つくし「ちょっ!待って!って目のところ怪我してるじゃん、大丈夫?」

 

つくしは猫が咥えているお年玉に見向きもせずに、傷の心配をしていた

 

猫「なあぁぁ」

 

つくし「??」

 

猫が笑ったように見えたつくし

 

つくし「え??何?眩しい…っ!!!」

 

猫に手を伸ばそうとした瞬間、まばゆい光に包まれた

 

そして、つくしは光のせいで、なぜか意識が遠のいてしまった…

 

 

 

男の声「……こんなとこで寝たら風邪ひくぞ?」

 

女の声「あら、いやだ、不思議な服を着てるわね」

 

男の声「ふむ……お屋敷のとこの姫様みたいなんがうちにも来たのかもしれん」

 

女の声「だとするとあなた……」

 

男の声「よし…連れていこう」

 

つくしの意識はいまだ遠いところにいた

 

目をあけることができないかわりに、こんなやり取りが頭上から聞こえてきた

 

つくし「やばい…起きなきゃ…」

 

そう思うが、身体が動かない

 

誰かにどこかに連れていかれる感覚を感じながら

 

つくしはまた意識を失ってしまった

 

つくし「…ううん……」

 

女の声「おや、目が覚めたかい?」

 

つくし「ここは?!!」

 

女の声「そんながばっと起き上がっちゃ身体に毒だよ」

 

つくし「だって!!」

 

つくしが勢いよく起き上がり、話しかけてくる方を振り向いた

 

そして女の人の顔を見た瞬間に、鳩が豆鉄砲をくらったような顔になるつくし

 

つくし「え……」

 

女の声「なんだい?そんなじーーーっとみて」

 

つくし「お、おかあさん?!!!」

 

女の声「はあ??」

 

そう、つくしに話しかけてくるその女の顔は、つくしの母親にそっくりだったのだ

 

つくし「なんで?てかなんで着物着てるの?!!!ここはどこ???あばら家??」

 

つくしがお母さんの肩を掴んで揺さぶりながら質問責めにする、つくしが寝かされていた場所はどこかの家のようだが、すべて木でできていて、田舎にある馬小屋のような小さな家だった

 

男の声「あばら家とは失礼な!!!この家はわしが一生懸命働いて作った家じゃ!」

 

つくし「え…誰?」

 

つくしが寝ていた部屋の入口の方を振り向くと、今度は男の人が立っていた

 

つくし「お、おとうさん?!!!」

 

男の声「は??」

 

なんと、男のほうも、つくしの父親そっくりの顔つきだったのだ

 

つくし「なななななななんで?!?!おかあさんとおとうさん、こんなとこで着物着てなにしてんの??てかおとうさん!!!今日は仕事じゃなかったの?!!」

 

ぶんぶんとつくしに肩を掴まれ今度は男が揺さぶられている

 

男の声「ああああ!!!少し落ち着け!!!!おい、千恵!!こいつに何か食わせておけ!腹が減って混乱しとるんだろう」

 

千恵「はいはい」

 

千恵は男に言われ、台所の方へと移動した、といっても狭い家なので、台所からもつくしがいる部屋は丸見えだった

 

つくし「千恵……名前までうちの親と似てる……」

 

つくしはかなり似ているこの二人はどうやら親とは別人だということを理解し、動きが止まった

 

つくし「でも……似てる……」

 

つくしは今度は吹き出してしまう、あまりにもそっくりな二人が、着物を着て動いているのが不思議な光景なようで面白いようだ

 

千恵「あの子一人で笑ってる……」

 

ご飯を用意しにその場を少し離れた千恵は、一人で笑うつくしの様子が目に入り、心配そうに見つめるのだった

 

 


 

 

今日も読んでくださってありがとうございます( *´艸`)

 

月より男子もファンタジー要素もりもりなので、苦手な方はごめんなさい( ;∀;)

 

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