気づいてはならないことに気づいた西門総二郎

 

こちらの西門総二郎があちらに行ってしまったということは、こちら側に今来ているのは…

 

つくし「西門さん?!西門さん?!!どうしたんですか?!」

 

台所近くで意識を失う西門総二郎を必死に揺さぶるつくし

 

すると目を閉じていた総二郎のまぶたが開いた

 

西門「あれ?…」

 

少し目の前がぼやけている

 

そんな西門のそばにつくしの顔がものすごく近くに飛び込んできた

 

西門「うわ!!!牧野お前何やってんだよ!」

 

つくし「え…?」

 

2人はお互いに顔を見合わせ冷や汗を流す

 

つくし「もしかして」

 

西門「!!てか牧野お前!!!司がお前が行方不明だっつって騒ぎまくって!昨日もお前探すのにめちゃくちゃ連れまわされたんだよ!!」

 

つくし「え…ええ?!!!」

 

どうやらこの西門総二郎は、牧野つくしが知っているあの西門総二郎の様だった

 

つくしの肩を抱きながら揺さぶる総二郎の大きな声に、屋敷にいた使用人たちが次々と押し寄せてきた

 

使用人「どうされました!!」

 

使用人2「ご気分でも…?」

 

西門は額に冷や汗をかき先ほど怒った時に赤い顔とは違う青ざめた表情になった

 

西門「なんだここは…」

 

つくし「あはは…」

 

どこからどう説明しようか、そう思い悩んでいるうちに、あれよあれよと集まってきた使用人たちにつくしと西門は連れていかれてしまうのだった

 

そして、ようやく人心地がついた

 

つくしは西門にここに来た時にことから今までのことを全て話したようだった

 

西門「うう…ん」

 

あの冷静沈着な西門総二郎がいつになく険しい表情で悩んでしまっている

 

その表情をみてたじろぐつくし

 

つくし「だからあたしにもなにがなんだかわかんないっつーか…」

 

ぽりぽりと能天気に頭を掻くつくしに西門はぼそっと怖い声で話し始めた

 

西門「俺さ」

 

つくし「え?」

 

いつになく怖い声につくしの身体がビクッと驚いてしまう

 

西門「…小さなころから割とよく見てる夢があって」

 

つくし「夢って…寝てる時に見る夢?」

 

西門の言葉にそんな回答しかできないつくしの言葉を聞いて西門は脱力する

 

西門「ほかに何があると思ってるんだよ」

 

つくし「確かに」

 

つくしが困ったように笑う

 

そんなつくしのおかげで少しだけ力が抜けた西門は今度は落ち着いた声で話を再開した

 

西門「その見ていた夢が、ここの世界に似ているんだ」

 

つくし「え」

 

つくしはまた大きな声で驚いてしまった

 

この世界を西門が知っている?

 

そしてつくしはある事に気づいた、かぐや姫の言っていたことを

 

つくし「そういえば、かぐや姫が言ってたことって…」

 

西門「…俺、何となくだけど思い出してきた、こう、こうやって抱きしめてたんだよ」

 

そう言うとすっと立ち上がった西門がつくしを後ろから抱きしめる

 

つくし「ちょ!!突然何するんですか!!!」

 

慌てて逃げようとするつくしに、西門はあの言葉を言った

 

西門「俺が本物であいつはもしかしたら…」

 

西門の言葉には覚えがあるつくし

 

つくし「それ、ここでさっきまで話してたもう一人の西門総二郎も似たようなことを言ってた」

 

つくしの言葉に、完全に理解したような顔の西門

 

西門「牧野、これいそがねえと本当にやばいかもしんねぇ」

 

つくし「え」

 

西門「お前が言ってた猫、今すぐ探すぞ」

 

つくし「え?!ど、どういうこと!!?」

 

ろくに説明もしないまま、着物姿にされているはずの西門は、着慣れているせいで特に歩きづらくなることもなく、躊躇いもなくさくさくと歩いていく

 

つくし「ま、まって!!」

 

つくしも着物姿にだいぶ慣れたとはいえ、まだまだ足元はおぼつかない

 

ツカツカとまるで道でも知っているかのように歩き出す西門につくしは一生懸命ついていくのだった

 

 


 

 

更新できなくて、大変申し訳ありませんでした…(ノД`)・゜・。

 

まだ見て下さる方がいらっしゃるかわかりませんが、だいぶ日常も落ち着いてきましたので、またのんびりと更新していきます(‘◇’)ゞ

 

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