つくしは猫を追ってまた変な世界へと来てしまった

 

けれど三度目ともなると、つくしは慣れてきてしまっていた

 

つくし「また景色が違う……ふふふ、でももうこんなことで驚くあたしじゃあない!!今度はどんな世界かな…?」

 

この奇妙な出来事をつくしは楽しむ余裕さえできていた

 

手首にはブレスレット、胸元にはピアスが光っている

 

とりあえずつくしは森のような場所を探索してみることにした

 

つくし「さっきも森みたいな場所にいたけど、木の様子が違うんだよね…」

 

ガサガサと森を進んでいくと、薔薇の花が咲いた大きなお城の前に出る

 

つくし「うわ…綺麗、でももう廃墟みたい…」

 

そのお城は廃墟のようなお城だった

 

けれど怖さを感じないお城に、つくしの好奇心がむくむくと育っていく

 

つくし「うん、帰れる方法がみつかるかもしれないんだし、情報収集しなくちゃ!」

 

誰に聞かれたわけでもないが、つくしは一人そうつぶやいて、お城の中へと入っていった

 

ガランとしたお城の中だったが、インテリアは腐敗しておらず、ものすごい綺麗な内装だった

 

つくし「うわ…素敵すぎる…中性的っていうか、アンティークっていうか…」

 

つくしがインテリアの絵を触ろうとした時

 

絵「よそ者が汚い手で触るんじゃないよ!!」

 

つくし「へ??」

 

絵「なんだい、間抜けな声だねえ…いいからその手をひっこめな!!」

 

つくし「!!!!」

 

つくしは絵が喋っていることに気づき、ものすごいいきおいで後ずさった

 

絵「なんだいそんなに驚いて、失礼しちゃう」

 

絵は表情も身体もないが口調的に怒っているようだった

 

つくし「魔法使いとかもみてきたけど…今度は絵…」

 

つくしが驚きぶつかった壁掛けの照明からも声が聞こえはじめる

 

照明「いたいなあ、ぶつかってこないでよ」

 

つくし「ええ?!」

 

つくしが慌ててよけると、よけた先で踏んだ絨毯が今度は喋りはじめた

 

絨毯「あらら、他のとこの土がついちゃったじゃあないか、どうしてくれるんだい?」

 

つくし「ええええええええ?!!!」

 

つくしはパニックになり大声で叫んでしまった

 

叫んだあと茫然とし言葉さえも失ってしまったつくし

 

けれどそんなつくしにおかまいなしに、城に置いてあるインテリアたちが次々と声をかけてくるではないか

 

つくし「……あははは現実だ…」

 

つくしは思いっきり頬を叩いてみるが、残念ながら痛みを感じてしまった

 

つくし「ありえないことばっかおこって、もう頭のなかぐるぐる…」

 

かぐや姫に眠り姫、魔法使いによく似たルイに西門

 

つくしはもう驚くことはないだろうと思い込んでいたが、そんなことはなかったのだ

 

そんなつくしに、可愛らしい花瓶も声をかけてくる

 

花瓶「大丈夫?」

 

一輪挿しの手のひらサイズに花瓶はとてもかわいくて、つくしの心を和ませた

 

つくし「だ、大丈夫だよ…あの、あなたたちはいったい…」

 

つくしの質問にインテリアたちが一斉に答えようと話し出したせいで、つくしは耳鳴りがしてしまう

 

つくし「ご、ごめん!!ひとりずつはなしてくれる?!!!」

 

つくしはお城の玄関ホールのど真ん中でそう叫ぶのがやっとだった

 


 

平日なため短めです、楽しんでもらえたら嬉しいです、よろしくお願いいたします(*´ω`)

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