一斉に話しかけられたつくしはとまどいながらも状況を把握していった

 

つくしの心の声「…実は小さなころから物と話してみたりしたかったんだよね」

 

話を聞いているつくしの瞳が心なしか輝いている

 

女子ならば一度は思うのかもしれない

 

ぬいぐるみや物が話し出す魔法の世界のような光景につくしは恐怖よりも嬉しさが勝ってしまっていたのだった

 

そして、つくしはここのインテリアたちが何かの魔法にかけられて、元は人間だったと知る

 

そして、つくしは異世界から来たものだと知られていた

 

物になったせいなのか、異質なものを見分ける術がインテリア達は長けていたのだ

 

つくし「ということは…ここの世界はもしかしなくても…」

 

花瓶「???」

 

話を聞けば話を聞くほど、この世界をつくしは知っていると思った

 

つくし「これ、間違いなくあの世界でしょ…」

 

花瓶「…だから私たちは魔法を解いてくれるものを待ってるの…ってなにかぶつぶついってるけどどうしたの?」

 

花瓶に聞かれ、つくしは誤魔化すように手をふった

 

つくし「ううん、なんでもない、えっと、どこか隠れれる…いや違うな…休めれる場所ってない?」

 

花瓶「あるよ!!!ここの階段を上って付き合ったったとこにあるお部屋!!」

 

つくし「ありがとう!!少し休んでいってもいいかな?」

 

花瓶「いいよいいよ!!君、たぶん悪い人じゃないから!!」

 

つくしが怖がらずに話を聞いてくれるため、インテリア達はすっかりつくしに心を開いていた

 

インテリアが話し始めることに、他の人たちは騒ぎ、恐怖し、酷い有様だったのだから当然ではある

 

つくしはあたたかいムードに包まれながら、スムーズに部屋へと案内され、その部屋のソファへと座った

 

もちろん、ソファにも命があり、優しい声で話してくれる

 

ソファ「君みたいな人ははじめてだよ、ゆっくりくつろいでおくれ」

 

つくし「あ、ありがとう」

 

インテリア達にもてなされつつ、休むつくしだったが、頭の中は忙しかった

 

つくしの心の中「ルイがどうなったかわからないし、西門さんの世界に戻ったわけでもない…何もかも中途半端でいろんな世界にきてるけど…」

 

つくしはピアスをもう片方の手で触りつつ、ブレスレットを目で確認した

 

つくしの心の中「うん、絶対元の世界に帰らなきゃ‥‥おかしな世界だけど、帰れるってあの二人が言うんだから、帰れるはずだよ」

 

そう思ったつくしは、長い長い息を吐く

 

つくし「はあ~~~~~……よし…ねえ、ここって他に行くような場所はない?」

 

ソファ「他か…少し歩くが街が…」

 

ソファが説明しようとしはじめたとき、他のインテリア達がざわつき始めた

 

つくし「??どうしたの?」

 

花瓶「あの方がくる…」

 

ソファ「ほんとだ、もう近いじゃないか」

 

時計「‥‥…」

 

あるインテリアは気配を消し、まるで命などないかのように物に徹し始める

 

それまで喋っていたソファも花瓶も声を発しなくなり、さも前からこうですよといわんばかりに花瓶とソファそのものになってしまった

 

つくし「足音…それにこの覚えよう……間違いない、この世界と似てる物語…美女と野獣だ!!!」

 

つくしはインテリア達の様子に、この世界がどこなのか察しがついていた

 

つくし「この足音…今までのことを考えるとあたしには未来が見えてる…F4の誰かが野獣なはず!!」

 

つくしはそう検討をつけたかと思うと、扉をあけ、足音の聞こえる方へと向かったのだ

 

つくし「あたしはもう色々経験したんだから、こんなことくらいじゃもうめげないんだから!!!次はだれかわかんないけどね…野獣なんて、アイツに決まってる!!!」

 

つくしはこの世界の物語が美女と野獣に似てると思ったとき、きっとこの世界の野獣として会うのはアイツだと思った

 

つくし「……だんだん足音が近づいてくる…怖くなんて、ないんだから!!」

 

つくしはそのいきおいのまま、野獣の前に飛び出してしまった

 

つくし「!!!待って!!!」

 

野獣「……誰だ…」

 

つくしより数メートルも大きい毛むくじゃらが目の前にいる

 

普段のつくしならば逃げていたが、もうこんなことで怯えるつくしではない

 

そして、目の前にあらわれた野獣は、どっからどうみても彼だったのだ

 

つくし「……」

 

野獣「お前、どこからはいった!!!!!!」

 

つくしは野獣の顔をみて、首をかしげている

 

野獣「おいこたえろ!!!」

 

つくし「…み、美作さん???」

 

野獣「?????何言ってるんだ!いいから質問に答えろ!!!」

 

そう、なんと熊のように毛むくじゃらででかい野獣だったが、どことなく面影を感じた

 

その相手はつくしが思った相手とは違う

 

美作あきらだったのだ

 

つくし「野獣だからぜったい道明寺だと思った…」

 

野獣「この娘!!おい!!!こいつをとらえろ!!!!」

 

つくし「ええええちょっとまってちょっとまって!!!」

 

美作あきらと野獣というギャップに頭が追い付かず、つくしは捕らえられ、牢獄へといれられてしまったのだった

 


 

読んでくださってありがとうございます!!

 

今日はお休みで映画銀魂(プライムで)を見てしまいました…とても面白かったです…特に高杉さん役の堂本剛さんの演技が素晴らしく惚れ惚れしてしまいました…

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