呪いの解き方をわくわくした顔で照明に聞くつくし

 

照明「呪いを解いてくれるの?!!」

 

つくし「うん!!だってあの美作さんがずっと毛むくじゃらなのも…かわいそうだし‥.ふふふ」

 

つくしには緊張感などまるでなく美作野獣の顔を思い出し笑いをしていた

 

照明「……といっても呪いの解き方なんてほんとは僕にもわからないんだ…ただ主様に呪いをかけた魔女は”主様が心優しくなったならば”魔法は解けるっていったんだ!!だからきっと…主様と友達になればいいと思うんだよ!!」

 

つくしは照明の話を聞きうんうんとうなづいた

 

つくし「美女と野獣の話でいけば、心を通わせればいいんだよね…まああれは恋愛話だけど、う~~んきっと心を通わせるって親友とかでもいいと思うんだよね!!だからあたしできるかぎりのことやってみるよ!!まかせて!!」

 

照明「う、うん!!心強いや!!ありがとう!!」

 

つくしが何を言ってるのか少し理解できない照明だったが自信がありそうなつくしの表情につられたのか、とても嬉しそうに踊り始めたのだった

 

そんな風に呑気にしていたつくしだったが

 

なんとこのあと何日も、野獣は牢屋になどこないのだった

 

 

つくし「もう何日たったのかすらわからない……ご飯は運ばれてくるけど…うう…頭も体もほこりっぽい…もうあたしここで死ぬんじゃないのかな…」

 

牢獄の真ん中であおむけになりながら、最初の威勢の良さなどすっかり飛んでいるつくしが悲しい表情でつぶやいていた

 

照明「……ごめんね、僕がカギをもっていればよかったのだけど…」

 

つくし「ううん、ごめんね、大丈夫だよ」

 

照明とつくしは長い時間を一緒にいてすっかり仲良くなっていた

 

照明が人間だった時の話や、つくしの世界の話をするほどの仲の良さだ

 

照明「…でもつくしいいの?この世界の人じゃあないんでしょ?帰らなくても…いいの?」

 

つくし「……あたしは照ちゃんをもとに戻すまでぜったいに帰らない」

 

照明「つくし…」

 

つくしは最初の時とは違い、照明を人間に戻してあげたいと心から思うようになっていた

 

つくし「…むしろあの野獣、なんでこんなかわいい子を牢獄になんて置いてるのよ…他のインテリアだってそうよ!!もとは人間だったのに……」

 

照明「…いいんだよ、僕はドジが多いから仕方ないんだ、きっと他の場所で照明をしていたら、転んで火事になっちゃうから…」

 

昔と違い、ガラスの中に本物の火がついているタイプの照明だったために、たしかにドジっ子では困るインテリアではあった

 

つくし「それにしても不思議よね…ずっと火は消えない…銀細工が綺麗に動いてる…でもあたしはやっぱり人間になった照ちゃんに会いたいな」

 

照明はつくしの言葉に照れくさそうにしながら

 

照明「でも僕はつくしに猫をみつけて元の世界に戻ってほしいよ、にしかどさんやルイさんって人の話を聞く限り、早く戻らないとやばい気がするんだ…」

 

照明の言葉につくしはガバっと起き上がった

 

つくし「大丈夫!!!あの二人からはお守りのブレスレットとピアスもらってるし!!きっとなんとかなるよ!!」

 

照明「そうだといいけど…」

 

2人がそんなやり取りをしているとき、牢獄のある部屋の扉ががたんと大きな音を立てた

 

つくし「な…なに?」

 

照明「!!!主様だ!!!」

 

つくし「…!!!」

 

待ちに待った野獣の訪問に、いやがおうにも緊張が走った

 

照明はすぐに持ち場に戻り、己の仕事に徹している

 

つくしは息をのみながらも、待ちわびた野獣との対面を果たすのだった

 


 

 

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