野獣がつくしのいる牢獄へとやってきた

 

檻越しに会うつくしと野獣はどちらも目を離さず睨みあっていた

 

つくし「……ここからだしてください」

 

野獣「……まだ生きてたのか、勝手に世話してる者がいるな」

 

野獣の言葉にインテリア達に緊張が走った

 

つくし「いいから!!ここからだして!!あとこの子も!!!」

 

つくしは照明を大事そうにつかみ、野獣へと見せる

 

野獣「……」

 

つくしのことを恐ろしい顔で睨んだままの野獣は無言をつらぬいていた

 

つくし「もう、なんで黙ったままなの!!っていうか話も聞かずにこ~~んなところに女性を閉じ込めるなんてちょっとどうかしてるんじゃないの??あなたそれでも男なの??ああ、そっか、野獣になったから人間の心ってものがなくなったんですか?!!」

 

怖いもの知らずなつくしは相当怒りがたまっていたようで野獣に鬱憤をぶつけてしまった

 

野獣「なんだと」

 

つくし「し~か~も!こ~んな可愛い子をこんな場所に置いておいてさ!!インテリア達の扱いも雑だし!!!主なんて呼ばれてる意味がわからない!!いいから早く出しなさいよ!!」

 

野獣「貴様…!!」

 

野獣は檻をつかみガタガタと揺らすがつくしは何も怖くないようだった

 

つくし「貴様!とか怒鳴る暇あるなら早くここから出して!!!!美作さんはそんな人じゃないでしょ!!」

 

野獣「…お前、前にもそれを口にしてたな」

 

つくしの言葉に今にも暴力をふるいそうだった野獣の動きが止まった

 

美作の名に反応しているようだった

つくし「そうよ!!あたし、あなたそっくりの人、知ってるんだから!!!!美作さんはね~~大人で優しくて、思いやりがあって、F4の中でも上手く立ち回ってる空気が読める男性なんだから!!なんでそんなそっくりな顔してるのに全然違うのよ!!!」

 

野獣「………」

 

つくし「なにかいったらどうなのよ!!」

 

野獣「出ろ」

 

つくし「へ?」

 

野獣「……その話興味がある、もっと詳しく話せ」

 

つくし「え?」

 

照明「つ、つくし…怖いもの知らずすぎるよ…」

 

つくしの物凄い剣幕に、もう色々終わったと証明は思っていた

 

だが意外にも野獣はつくしを怒鳴る事も殺めることもしなかった

 

むしろ冷静さと落ち着きさを取り戻したようで、つくしのことを牢獄から出してくれたのだ

 

つくし「…出てもいいの?」

 

野獣「いいもなにも、出たいんじゃなかったのか?」

 

つくし「!!!は、話せばわかるんじゃない!!あなた、やっぱり見かけより優しいのね!!」

 

野獣「…下手なお世辞はいいから早く出ろ、それと、そのみまさかってやつについて教えろ、気にかかる事がある」

 

つくし「……」

 

つくしはやはりそうかと思っていた

 

前に会ったルイも西門も、現実世界の類と総二郎の話に反応していた

 

もしかしたら野獣も反応するのではないか、そう思って煽るように野獣に言ってみたのだった

 

もうなりふりかまってなどいられない、帰れるかどうかもわからない

 

けれどここの世界は確実にあちらの世界と繋がっている

 

つくしはそう確信するのだった

 


 

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