美作(野)「…」

 

するどい司に野獣は何も言い返せなくなる

 

ここはつくしに聞いていた世界のようだということだけは野獣にはわかっていた

 

美作(野)「……確かに、あきらではない」

 

司「…やっぱりな、てめえ誰だよ」

 

やけに冷静な司、先ほどまで目の前で寝ていたあきらのことを疑うことができるのはこの世で司くらいのものではないだろうか

 

美作(野)「…もしかしたらお前が言った牧野という女を知っているかもしれない」

 

司「…なんだと」

 

野獣の言葉に司の疑いの目が真剣な目へと変わる

 

こうして、あきらの姿をした野獣はつくしのことや、この世界とは別の世界のことを話し始めるのだった

 

そんなことをストンと素直に受け入れる司も司だったが、司はどうやら野獣を疑おうとはしないようだった

 

司「…お前が何者なのかなんとなくだけどわかった、牧野や総二郎のことも、類についてはいまいちわかんね~けど」

 

美作(野)「信じてくれるのか…?」

 

司「信じるもなにも、嘘を言ってない奴の目だけは俺はわかるんだよ」

 

それは、今まで司に向けられてきた周囲の目経験から言えることでもあった

 

司「……話に聞いてる限り、昔の童話みてえな話だな」

 

美作(野)「…それは、あの娘もそう言っていた、かぐや姫、眠り姫、そして美女と野獣だと…」

 

司「…調べてみるか」

 

美作(野)「頼む…うっ」

 

話してる途中、野獣にまた意識が遠のく感覚が襲ってきた

 

司「おいどうした」

 

美作(野)「……いや、大丈夫だ」

 

司「そうか?」

 

司は野獣を気にしつつ、部屋に置いてあるノートパソコンを開いた

 

ノートパソコンを手慣れた手つきで操作する司を不思議そうな目で見る野獣

 

美作(野)「それはなんだ?」

 

司「ああ、これか?見てみるか」

 

司は野獣にパソコン画面を見せた

 

その画面には童話の絵本の表紙が並んでいた

 

美作(野)「!!」

 

野獣は、美女と野獣の表紙を見てとても驚いた

 

そこには長年自分がみてきた姿の毛むくじゃらの野獣の絵が描いてあるからだ

 

美作(野)「これは…」

 

司「ああ、これが美女と野獣だよ、まあ、お前は見た目あきらそのものだから、牧野が言ってた野獣は間違いだと思うけどな」

 

美作(野)「いや、そっくりではないか、見た目といい、この醜い毛むくじゃらといい」

 

真剣に訴える野獣の言葉に司は笑う

 

司「何言ってんだよ、お前はあきらそのものだぞ?鏡みてみろよ」

 

そう言って司は壁掛けの鏡を指さした

 

美作(野)「…」

 

野獣は怖さもあったが、おそるおそる鏡へと近づいていった

 

そして、鏡をのぞいたとき、昔懐かしい自分の姿を見る

 

美作(野)「こ、この姿は!!!!」

 

その姿は、魔法にかかる前の自分の姿そのものだった

 

司「ほらな、あきらそのものだろ?といってもあきらがわかんねえのか…難しいな、あっ写真あるぞ!」

 

司はそう言うとデスクの引き出しから写真を取り出し野獣に渡した

 

美作(野)「え、これ…」

 

そこには美作あきらと司が笑って肩を組んでいる写真

 

だが、もちろん野獣はこんな写真を撮った覚えはない

 

ここでやっと、あきらに自分が似ているということを認めた

 

美作(野)「これではまるで…本人ではないか」

 

司「そうだろ?そっくりなんてもんじゃねえ、それに、お前もどっからきたのかわかんねえ、最初はあきらが演技してんのかと思ったけどどうやら違うみてえだし…」

 

美作(野)「っ!!」

 

野獣が頭をおさえふらつく、司は慌てて野獣を支えた

 

司「おい、どうしたんだよ」

 

美作(野)「……この感じ、覚えがある…もしかしたらもうここには…」

 

司「おい、おい!!しっかりしろ!!」

 

こうして野獣はまたも意識を失ってしまうのだった

 


 

今日も拍手にメッセージありがとうございます!!

 

そして月よりは人気がありません!!!

 

ですので、早めに物語を終わらせないとなあと思っている所です(;´∀`)

 

でも、読んでくださってありがとうございます!!(*´ω`)

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