これはNYと日本で遠距離恋愛している時の二人の話

 

司「牧野、今夜は七夕だな」

 

つくし「突然電話してきてどうしたの?」

 

それはつくしが大学の講義が終わった帰り道だった

 

突然NYにいる司からの着信があった

 

しばらく司は忙しく連絡もとれない状態が続いていたにもかかわらず、突然連絡が来たかと思えばこんな内容だった

 

司「お前、今日〇〇のホテルの屋上に来いよ」

 

つくし「え?わたしバイトあるんだけど」

 

司「遠くにいても、一緒に織姫と彦星のように七夕祝おうぜ、ホテルには部屋も借りといてやるからな、じゃあな」

 

つくし「いやちょっと!人の話を聞いてる?!!!」

 

ぷっつーつーつー

 

そして電話は切れてしまった

 

つくし「ほんっと人の話を聞かないんだから…」

 

困ったようにため息をつくつくしだが、やはり嬉しさもあるようだった

 

つくし「とりあえずバイト行かなきゃ」

 

バイトに向かったつくし、優紀と一緒にレジにたっているときに、司からの電話のことを優紀に話すつくし

 

するとその内容を裏で聞いてた女将は、そっこうつくしのことを帰らせてしまうのだった

 

女将「あんた!そういう時は早めに言わなきゃだめよ!」

 

優紀「つくし!あとのことは気にしないで!!」

 

つくし「えええええ」

 

2人に押し出されるようにしてバイト先から出るつくし

 

しかたなく、司指定のホテルへと向かうしかなかったのだ

 

ナビを頼りに司の指定したホテルに向かいがてら、両親にも連絡をとるつくし

 

家に帰るつもりだったのだが、つくしの母は泊っておいでといった後に笑いながら大喜びで電話を切ってしまうのだった

 

つくし「もう…うちの親は…」

 

やれやれと言った感じで、やっとホテルへとついた

 

ついた瞬間から、ホテルのコンシェルジュのようなものがつくしのことをすぐに案内しはじめる

 

つくし「ていうかなにこのホテル…平安時代かよ…」

 

ホテルというよりは、江戸や平安時代の城や御所のような内装

 

素晴らしい和モダンのホテルだった

 

つくし「いったい何階までいくの…」

 

乗せられたエレベーターは20階の表記をすぎたとこだ

 

そしてエレベーターが到着し、扉が開く

 

つくし「え?」

 

エレベーターの扉の先はすぐ部屋だった

 

そう、ここのホテルは一階ごとに一室しかない

 

まぎれもないスイートを超えた部屋だった

 

つくし「なにこれ…」

 

部屋に入ると、短冊やら浴衣やらが目に飛び込んできた

 

つくし「てか…召使?めいど?」

 

部屋に入るや否やにこやかな女性たちに囲まれるつくし

 

あっという間に浴衣姿のつくしになった

 

つくし「…もうこんなことじゃあ驚かない…」

 

着せ替えられても何しても、ほぼほぼ動じなくなってきてるつくし

 

そして、部屋からは誰もいなくなった

 

和風な料理がさみしそうに一人分並んでいる

 

部屋の窓からはきれいな夜空と東京の夜景がみえはじめていた

 

つくし「何が一緒にいようよ…結局部屋に一人で余計にさみしくなるだけじゃない」

 

どんなに着飾っていても、七夕の飾りが素敵でも、一緒にいたい司はいない

 

そんな時、司からの着信が入った

 

司「牧野、ついたようだな」

 

つくし「うん……もうなんなのよこれ、わたしにこんなにお金かけないで」

 

司「ほんっと可愛くねえ女だな!…まあいいや、お前テーブル上にある短冊に願い事書いたのかよ」

 

つくし「短冊?!」

 

眉間にしわを寄せつつ、つくしがあたりを見回すと確かにテーブルの上に短冊とペンが置いてあった

 

つくし「…あんたって意外とロマンチストだよね」

 

司「わりいかよ、でもお前、短冊ってすげーんだぞ、願い事叶うんだってよ、知ってるか?」

 

つくし「…」

 

司「書いてみろよ、願い事」

 

つくし「…」

 

つくしは無言でさらさらと短冊に願い事を書く

 

司「なんて書いたんだ?つうかお前無言はやめろよ、せっかくの電話だろ?!」

 

つくし「書いたよ」

 

司「なんて書いたんだよ」

 

つくし「…教えない」

 

司「は?」

 

つくし「書いた願い事いったら叶わなくなるって知らないの?!教えないから!!」

 

司「…言えよ」

 

つくし「やだよ」

 

司「どうせさっき”つぶやいた”事と似たようなことだろ?」

 

つくし「へ?」

 

つくしの思考が停止する

 

さっきつぶやいたことをどうして司が知っているのか、あの時はまだ電話はしていないはずだ

 

司「叶うかもしれねえぞ?」

 

通話口から司の甘い低音な声が響く

 

つくし「…道明寺と…一緒にいたい…一人じゃ…さみしいから」

 

そうつくしが言い終える前に、部屋のもうひとつの扉が開く

 

司「叶っただろ?」

 

つくし「!!」

 

つくしは先ほど願い事を書いた短冊を頬りだして、司の方へと走り寄る

 

司も腕を拡げてつくしを受け止めた

 

つくし「なんで!なんでここにいるの!!」

 

司「そりゃあ、七夕は帰ってこなきゃ、俺たち彦星と織姫だろ?」

 

つくし「違うけど…でも…ありがと」

 

司に抱き着きながらつくしは真っ赤な顔をしてお礼を言った

 

司「牧野」

 

つくし「ん?」

 

つくしがパッと身体を離した瞬間、司はつくしの唇を奪う

 

つくし「ちょ」

 

司「明日には帰らなきゃなんねえんだ、今日は覚悟しろよ」

 

つくし「へ?」

 

その言葉で我に返るつくし

 

親に泊まりOKされ、ここはホテルの部屋

 

ベットに対して異常な存在感を感じるつくし

 

つくし「ちょ、ちょ、ちょおおおっと待って!」

 

おずおずと後ずさりしながら逃げようとするつくしに司の腕はがっしりとつくしをとらえて離さなかった

 

司「逃がさねえけど?」

 

つくし「!!!」

 

そしてまた唇を塞がれたつくし

 

星空の見えるこの部屋で、二人は願いが叶った七夕の”夜”を過ごすのだった

 

 


 

今日は時間が合ったので七夕読み切りです

 

花晴れ、面白かったですね!

 

感想としては天馬君…ああ…天馬君!!でしたw(察してください)

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